頭頸部腫瘍センター

頭頸部腫瘍センター 概要
2019年5月、多様で複雑な頭頸部がん治療に対してチームで取り組むため、東北大学病院では「頭頸部腫瘍センター」を設置しました。
頭頸部腫瘍は、口腔・咽頭・喉頭・甲状腺・頸部食道・頸部・鼻副鼻腔・唾液腺・耳などに発生する腫瘍の総称です。頭頸部がんは、すべての癌の5%程度であり、決してまれな疾患ではありません。また、頭頸部には、生活の質に直接かかわる機能が集中しており、治療の際には、病気を治すことと同時に、機能面や整容面への配慮が不可欠です。当センターでは、得意分野の異なる医科・歯科複数の診療科が集まることで、診断から治療、そして治療後の機能回復および経過観察の一連の流れを円滑に行い、患者様の希望にそったより良い治療が提供できるように努めております。

頭頸部腫瘍センター長挨拶


頭頸部腫瘍センター長
香取 幸夫

2014年7月、東北大学における、頭頸部癌の診療の質を高めるために、医科と歯科の複数の科が連携して、「Head and Neck Cancer Board」による症例検討会を開始いたしました。参加診療科の数では、国内有数の連携を誇っております。さらに、2019年5月、甲状腺外科などにもご参加いただき、「頭頸部腫瘍センター」を発足いたしました。現在は、医科7科と歯科6科 合計13科が連携して、他職種とも協力しながら、安全で質の高い医療をめざしております。
多様で複雑な頭頸部がんの患者さん一人ひとりに適した医療の提供に努めてまいりますので、診察や治療に関しまして、当センターへのご紹介をお願い申し上げます。
頭頸部腫瘍センター 医科ディレクターご挨拶
頭頸部腫瘍は、口腔・咽頭・喉頭・甲状腺・頸部食道・頸部・鼻副鼻腔・唾液腺・耳などに発生する腫瘍の総称です。治療の影響は腫瘍の位置や大きさによって異なりますが、病気を治すことと同時に、咀嚼・嚥下・構音・発声・味覚・嗅覚・聴覚といった機能面や整容面への配慮が不可欠です。
頭頸部がんの多くは臨床病期や組織型にもよりますが、手術療法、放射線療法、化学療法がそれぞれ有効なことが多く、治療方針の選択にはそれぞれの治療法の有利な点と不利な点を考慮する必要があります。頭頸部腫瘍の治療はいずれにおいても決して楽なものではありませんが、東北大学頭頸部腫瘍センターでは、得意分野の異なる医科・歯科複数の診療科が集まることで、なるべく患者様の希望にそったより良い治療が提供できるように努めて参ります。

医科
大越 明


頭頸部腫瘍センター 歯科ディレクターご挨拶

歯科
宮下 仁


頭頸部は咀嚼、嚥下、味覚、呼吸などの重要な機能を担っているだけでなく、顔の形や審美性に関与する部位であることから、頭頸部腫瘍の治療後には様々な障害が生じます。そのため、当センターでは多くの専門診療科が連携して治療にあたっています。歯科部門からは歯科顎口腔外科、口腔診断科、顎顔面口腔再建治療部、歯科インプラントセンター、予防歯科、周術期口腔支援センターなどの専門診療科が治療を行っています。頭頸部がんの中で最も多い口腔がんは歯科医師が見つけることが多い「がん」です。歯科顎口腔外科がかかりつけ歯科医院からの紹介窓口になって、がん治療がスムーズに開始できる体制ができました。また、医科歯科連携により顎を切除したあとの咬み合わせの治療はよりよい方法が選択できるようになりました。さらに、手術や放射線、抗癌剤などによるがん治療中の口腔管理を積極的に行うことで、頭頸部がん治療が円滑に進むようになっています。
当センターが開設され、東北大学病院の頭頸部がん治療のクオリティは確実に向上しています。今後も、医科と歯科の専門診療科が得意分野や技術を生かすことで、患者さんの生活の質(QOL)がさらに向上するように努めて参ります。
頭頸部腫瘍センターコアスタッフ名簿

R4.4.1現在


診療科等名 氏名 職名
センター長 耳鼻咽喉・
頭頸部外科
香取 幸夫 教授
ディレクター 耳鼻咽喉・
頭頸部外科
大越 明 講師
歯科顎口腔外科 宮下 仁 講師
コアスタッフ 腫瘍内科 西條 憲 講師
総合外科 中島 範昭 助教
形成外科 黒沢 是之 講師
脳神経外科 伊藤 明 助教
放射線治療科 神宮 啓一 教授
放射線診断科 森下 陽平 助教
口腔支持療法科 石河 理紗 助教
顎口腔画像診断科 小嶋 郁穂 講師
歯科顎口腔外科 纐纈 衆 助教
顎顔面口腔再建
治療部
佐藤 奈央子 助教
歯科インプラント
センター
(歯科顎口腔外科)
山内 健介 特命教授
周術期口腔健康管理部 飯久保 正弘 教授
看護部
(西10階病棟)
佐々木 久美子 看護師長
リハビリテーション部 森山 さや香 言語聴覚士


Head & Neckキャンサーボードの紹介

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