
臨床病理カンファランス(clinico-pathological conference, CPC)は各科臨床医、放射線科医、病理医やコメディカルが参加し、合同で行う症例検討会である。
一症例の臨床経過、検査所見、画像所見、病理所見などを呈示し、総合的に症例の病態について討論することにより、疾病の理解を深めるとともに、診断、治療に関わる総合的な知識を得ることを目的とする。狭義のCPCでは病理解剖が行われた症例を対象とするが、広義には生存中の症例について治療方針の検討などを目的として行うものも含まれる。
東北大学病院臨床病理カンファランスは、東北大学病院における各診療科の高い専門性と高度の医療技術を生かし、ひとつの症例について各科横断的に解析することにより、病態についての多角的および総合的解析と知識を得ることを目的とする。さらに初期研修医に義務づけられているCPCを兼ねることにより、初期研修医に対する教育カリキュラムの一つとしての機能も担う。