治療内容

癌化学療法名:胃癌CDDP/TS-1療法

プロトコールに関する解説:
 胃癌シスプラチン・TS-1療法は進行・再発胃癌を対象とした化学療法である。TS-1単剤との第3相試験(SPIRITS trial)において奏効率(31% vs 54%)、無増悪生存期間(4.0ヶ月vs 5.0ヶ月)、全生存期間(11.0ヶ月 vs 13.0ヶ月)と明らかな優越性が示された。有害事象においても血液毒性は増強されるが、非血液毒性には差がなく忍容性は良好であった。現在の所、日本においては進行・再発胃癌治療の第一選択と考えられている。ただし、腎機能の悪い症例や、水分負荷の行えないような胸腹水貯留例ではシスプラチンの使用が難しいため、適応とならない。
2008.3.9記

適応外使用 :  無
審査日(20 06 08 31日)
申 請 日  : 2006 08 10
改 定 日  : 20-- -- --
登録確認日 : 20-- -- --
登録削除日 : 20-- -- --
診療科1 腫瘍内科
診療科2  
診療科3  
診療科4  
プロトコール名 略名 1クールの日数
胃癌CDDP/TS-1療法 CDDP/TS-1 35日間
適応病名 胃癌 所要時間 9時間45分  
実施部署 ■外来   ■病棟    放射線療法 なし  
適応分類 ■進行・再発   
適応時表示コメント なし 添付資料 なし
番号 抗癌剤名・略号 1日投与量 投与法 投与日(d1,d8等)
1 シスプラチン(ランダ)・CDDP 60mg/㎡ div d8
2 エスワン(ティーエスワン)・TS-1 80mg/㎡ po d1-21
臨床使用分類 治療:(エビデンスレベル・4    エビデンスに関する基準
エビデンス
  • ■文献   
ガイドライン文献名 Koizumi W. et al. BrJ Cancer 2003 89: 2207-12
その他
(減量・増量規定など)
シスプラチンは、入院にて実施する。
1クールの日数:35日間癌化学療法処方
癌化学療法名:胃癌CDDP/TS-1療法
投与日 薬品名 投与経路
(ルート等)
投与時間
day1 ① ラクテック 500mL   120分
  ② ラクテック 500mL   120分
  ③ ラクテック 500mL   120分
       
day2 ① ソルデム3A1000mL+10%塩化ナトリウム20mL +硫酸マグネシウム補正液1mEq/mL (8mL)   120分
  ② グラニセトロン塩酸塩 1mg 50mL+デキサメタゾン 9.9mg   15分
  ③ Dマンニトール20%300mL(100mL)   30分
  ④ 生食 300mL+シスプラチン 60 mg/㎡   120分
  ⑤ ソルデム3A1000mL+10%塩化ナトリウム20mlL+硫酸マグネシウム補正液1mEq/mL (8mL)   120分
       

※赤字は抗癌剤

コメント

TS-1 80mg/㎡をday1-21に投与で2週間休薬。day2のシスプラチンは、入院にて実施する。また制吐薬としてアプレピタントカプセルを併用する

照射併用時照射線量

             グレイ (備考欄:)

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