治療内容

癌化学療法名:乳癌イリノテカン療法

プロトコールに関する解説:
乳癌イリノテカン療法は塩酸イリノテカン単独療法で、日本での保険適応は、「手術不能」または「再発」乳癌症例に限られ、投与量は100mg/m2で、3〜4週(weekly)投与2週休薬が1クールで承認されている。
イリノテカンは本邦で開発されたカンプトテシン誘導体で、がん細胞のトポイソメラーゼIを抑制することにより強い抗腫瘍効果を示す。国内では、大腸がんや肺がん、子宮頸がん、卵巣がん、胃がん、乳がん、悪性リンパ腫等に適用される薬剤であり、時にイリノテカンによる治療で高度な下痢がおこる場合もある。
海外も含めた治療効果データが少ないため、現在の本邦における本治療の位置づけとしては、アンスラサイクリン系薬剤、タキサン系薬剤、カペシタビン、ビノレルビン不応例に用いられることが多い。(平成20年3月26日)

適応外使用 :  無
審査日(20 06 03 06日)
申 請 日  : 2006 02 17
改 定 日  : 20-- -- --
登録確認日 : 20-- -- --
登録削除日 : 20-- -- --
診療科1 乳腺・内分泌外科
診療科2  
診療科3  
診療科4  
プロトコール名 略名 1クールの日数
乳癌イリノテカン療法 CPT11 42日
適応病名 乳癌 所要時間 120分  
実施部署 ■外来   ■病棟    放射線療法 なし  
適応分類 ■進行・再発   
適応時表示コメント あり 添付資料 なし
番号 抗癌剤名・略号 1日投与量 投与法 投与日(d1,d8等)
1 イリノテカン 100 mg / m2 div d1,d8,d15,d22
臨床使用分類 治療:(エビデンスレベル・2    エビデンスに関する基準
エビデンス
  • ■文献   
ガイドライン文献名 J Clin Oncol 22 (14): 2849-2855, 2004
その他
(減量・増量規定など)
日本での保険適応は、投与量は100 mg / m2で、3〜4週(weekly)投与2週休薬が1クールで承認されている。
1クールの日数:42日癌化学療法処方
癌化学療法名:乳癌イリノテカン療法
投与日 薬品名 投与経路
(ルート等)
投与時間
day1,8,15,22 ① 生食100mL+パロノセトロン塩酸塩0.75mg +デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム6.6mg   30分
  ② 5%ブドウ糖250mL+イリノテカン塩酸塩100mg/㎡   90分
  ③ 生食50mL フラッシュ用    
     
  6週間を1クールとしてd1,8,15,22に投与する    
       

※赤字は抗癌剤

コメント

副作用強い場合:d1、8、15投与、2週休薬35日1クール

照射併用時照射線量

グレイ (備考欄:                                   )

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