癌化学療法名:乳癌トラスツズマブ単独3週毎療法
プロトコールに関する解説:
トラスツズマブ(ハーセプチン)は、HER2 (human epidermal growth factor receptor type 2)過剰発現が確認された乳癌に対する抗HER2ヒト化モノクローナル抗体である。IHC法でHER2タンパク3+の過剰発現またはFISH法でHER2遺伝子が増幅している乳癌患者のみが対象となる。術後補助化学療法(アンスラサイクリン系、タキサン系)後にトラスツズマブを追加することにより、再発リスクが46%、死亡リスクが34%低下することが報告されており、本邦でも2008年2月に「HER2過剰発現が確認された乳癌における術後補助化学療法」としての使用が承認された。
乳癌トラスツズマブ単独3週毎療法は、乳癌術後の中間ないし高リスク群を対象とした術後補助療法である。初回投与は8mg/kg div、以降6mg/kg divを3週毎で1年間投与している。
有害事象として心毒性、infusion reactionがある。心毒性に対しては投与前・投与中の心エコーによる心機能評価が必要である。また、「1年を超えるトラスツズマブ投与」、「術後放射線療法との併用」における有効性及び安全性は確立していない。初回投与後の発熱反応(発熱、悪寒、戦慄など)をinfusion reactionといい、稀にショック状態となることがあるため、初回投与のみ入院での投与が推奨される。
乳癌トラスツズマブ単独3週毎療法は、乳癌術後の中間ないし高リスク群を対象とした術後補助療法である。初回投与は8mg/kg div、以降6mg/kg divを3週毎で1年間投与している。
有害事象として心毒性、infusion reactionがある。心毒性に対しては投与前・投与中の心エコーによる心機能評価が必要である。また、「1年を超えるトラスツズマブ投与」、「術後放射線療法との併用」における有効性及び安全性は確立していない。初回投与後の発熱反応(発熱、悪寒、戦慄など)をinfusion reactionといい、稀にショック状態となることがあるため、初回投与のみ入院での投与が推奨される。
適応外使用 :
無
審査日(20
09年
04月
07日)
申 請 日 : 2008年
03月
30日
改 定 日 : 20--年 --月 --日
登録確認日 : 20--年 --月 --日
登録削除日 : 20--年 --月 --日
改 定 日 : 20--年 --月 --日
登録確認日 : 20--年 --月 --日
登録削除日 : 20--年 --月 --日
診療科1 | 乳腺・内分泌外科 |
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診療科2 | |
診療科3 | |
診療科4 |
プロトコール名 | 略名 | 1クールの日数 | ||
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乳癌トラスツズマブ単独3週毎療法 | Herceptin:triweekly | 21日 | ||
適応病名 | 乳癌 | 所要時間 | 95分 | |
実施部署 | ■外来 ■病棟 | 放射線療法 | なし | |
適応分類 | ■術後補助 | |||
適応時表示コメント | あり | 添付資料 | なし | |
番号 | 抗癌剤名・略号 | 1日投与量 | 投与法 | 投与日(d1,d8等) |
1 | トラスツズマブ | 6 mg / kg | div | d1 | 11 | トラスツズマブ | 6 mg / kg | div | d1 |
臨床使用分類 |
治療:(エビデンスレベル・2 エビデンスに関する基準 |
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エビデンス |
|
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ガイドライン文献名 | Lancet 2007: 369: 29-36 | |||
その他 (減量・増量規定など) |
ハーセプチンは初回導入時のみ、8mg/kg で投与し、以後は6mg/kg で投与。3週毎(3週に1回)投与法は、術後の補助療法にのみ新たに適応承認。 |
投与日 | 薬品名 | 投与経路 (ルート等) |
投与時間 |
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day1 | ①トラスツズマブ6mg/kg + 生食250mL | 90分 | |
②生食50mL | 5分 | ||
※赤字は抗癌剤
コメント
ハーセプチンは初回導入時のみ、8mg / kg で投与し、以後は6mg / kg で投与。3週毎(3週に1回)投与法は、術後の補助療法にのみ適応。
照射併用時照射線量
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