癌化学療法名:乳癌3週毎ドセタキセル療法
プロトコールに関する解説:
乳癌ドセタキセル療法は、術前•術後補助化学療法や進行・再発症例を対象とした治療法である。乳癌診療ガイドラインではドセタキセル60〜100mg/m2 divを1週投与2週休薬(3週に1回投与)としているが、東北大学では基本的に60mg/m2 divを1週投与2週休薬で治療を行っている。
タキサン系薬剤(ドセタキセルとパクリタキセル)は、微小管の合成促進と同時に脱重合の阻害により細胞分裂を阻害し、抗腫瘍効果を示す。
乳癌に対する術前•術後の高リスク群における補助化学療法として、アンスラサイクリン系薬剤との順次投与における第一選択治療である。また、再発・進行乳癌の治療としてもタキサン系薬剤はアンスラサイクリン系薬剤と並び一次治療ないし二次治療として位置づけられている。
有害事象としてアレルギー症状、脱毛、浮腫、末梢神経障害等があり、総投与量が400mg/m2を超えると浮腫の出現頻度が高くなる。(平成20年3月26日)
タキサン系薬剤(ドセタキセルとパクリタキセル)は、微小管の合成促進と同時に脱重合の阻害により細胞分裂を阻害し、抗腫瘍効果を示す。
乳癌に対する術前•術後の高リスク群における補助化学療法として、アンスラサイクリン系薬剤との順次投与における第一選択治療である。また、再発・進行乳癌の治療としてもタキサン系薬剤はアンスラサイクリン系薬剤と並び一次治療ないし二次治療として位置づけられている。
有害事象としてアレルギー症状、脱毛、浮腫、末梢神経障害等があり、総投与量が400mg/m2を超えると浮腫の出現頻度が高くなる。(平成20年3月26日)
適応外使用 :
無
審査日(20
05年
12月
05日)
申 請 日 : 2005年
11月
16日
改 定 日 : 20--年 --月 --日
登録確認日 : 20--年 --月 --日
登録削除日 : 20--年 --月 --日
改 定 日 : 20--年 --月 --日
登録確認日 : 20--年 --月 --日
登録削除日 : 20--年 --月 --日
診療科1 | 乳腺・内分泌外科 |
---|---|
診療科2 | |
診療科3 | |
診療科4 |
プロトコール名 | 略名 | 1クールの日数 | ||
---|---|---|---|---|
乳癌ドセタキセル療法 | Docetaxel(triweekly) | 21日 | ||
適応病名 | 乳癌 | 所要時間 | 120分 | |
実施部署 | ■外来 ■病棟 | 放射線療法 | なし | |
適応分類 | ■進行・再発 ■術後補助 | |||
適応時表示コメント | あり | 添付資料 | なし | |
番号 | 抗癌剤名・略号 | 1日投与量 | 投与法 | 投与日(d1,d8等) |
1 | ドセタキセル | 60 mg / m2 | div | d1 |
臨床使用分類 |
治療:(エビデンスレベル・2 エビデンスに関する基準 |
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エビデンス |
|
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ガイドライン文献名 | 乳癌診療ガイドライン JCO 17 (8): 2341-2354, 1999、JCO 23 (24): 5542-5551, 2005 | |||
その他 (減量・増量規定など) |
原法では、ドセタキセル100 mg / m2 だが、日本では保険上 60 mg / m2 で認可されている。
※原著論文では、エビデンスレベルは1と判断されるが、本プロトコールは、日本での保険適応上の投与量に従いドセタキセルを60mg/㎡に減量しているため2とした。 |
投与日 | 薬品名 | 投与経路 (ルート等) |
投与時間 |
---|---|---|---|
day1 | ① グラニセトロン塩酸塩3mg 50mL+デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム6.6mg | 15分 | |
② 5%ブドウ糖液250mL+ドセタキセル 60mg/㎡ | 90分 | ||
③ 生食50mL | 5分 | ||
※赤字は抗癌剤
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照射併用時照射線量
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