治療内容

癌化学療法名:乳癌ビノレルビン 療法

プロトコールに関する解説:
乳癌ビノレルビン療法は、日本での保険適応は、アンスラサイクリン系薬剤、タキサン系薬剤無効の「手術不能」または「再発」乳癌症例に限られ、投与量は25mg/m2で2週(weekly)投与1週休薬が1クールで承認されている。
 ビノレルビンはビンカアルカロイド系抗癌剤で、細胞周期のS相においてチュブリンに選択的に作用し、微小管形成を阻害(脱重合)することにより抗腫瘍効果を示す。海外のデータ(30mg/m2)では奏効率30〜40%、TTF (time to treatment failure)6ヶ月、本邦(25mg/m2)では奏効率20%、TTF 115日と報告されている。
 ビノレルビンに特徴的な有害事象に静脈炎、血管痛、血管外漏出があるため、埋め込み式リザーバー(CVポート)の使用を推奨している。(平成20年3月26日)

適応外使用 :  無
審査日(20 06 02 08日)
申 請 日  : 2006 01 17
改 定 日  : 20-- -- --
登録確認日 : 20-- -- --
登録削除日 : 20-- -- --
診療科1 乳腺・内分泌外科
診療科2  
診療科3  
診療科4  
プロトコール名 略名 1クールの日数
乳癌ナベルビン 療法 Vinorelbine 21日
適応病名 乳癌 所要時間 65分  
実施部署 ■外来   ■病棟    放射線療法 なし  
適応分類 ■進行・再発   
適応時表示コメント あり 添付資料 なし
番号 抗癌剤名・略号 1日投与量 投与法 投与日(d1,d8等)
1 ナベルビン 25 mg / m2 div d1, d8
臨床使用分類 治療:(エビデンスレベル・2    エビデンスに関する基準
エビデンス
  • ■文献   
ガイドライン文献名

Cancer 92 (9): 2267-2272, 2001

Jpn J Clin Oncol 35 (6): 310-315, 2005

その他
(減量・増量規定など)
日本での保険適応はアントラサイクリン、タキサン耐性症例で、投与量は25 mg / m2で承認されている。
1クールの日数:21日癌化学療法処方
癌化学療法名:乳癌ビノレルビン 療法
投与日 薬品名 投与経路
(ルート等)
投与時間
day1,8 ① グラニセトロン塩酸塩3mg 50mL   15分
  ② 生食50mL+ビノレルビン酒石酸塩25mg /㎡   5分
  ④ 生食50mL   5分
  ⑤ ヘパリンナトリウムキット フラッシュ用    
       

※赤字は抗癌剤

コメント

前投薬として HT3-antagonist を入れる。

照射併用時照射線量

コメント無し

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