癌化学療法名：肺癌（非小細胞）シスプラチン・ビノレルビン療法
プロトコールに関する解説：
非小細胞肺癌シスプラチン・ビノレルビン療法は、プラチナ製剤であるシスプラチンに微小管阻害薬であるビノレルビンを併用した治療方法であり、再発・進行非小細胞肺癌初回治療における国内外での標準的プラチナ併用療法の１つである。本治療法は、放射線療法との併用における有用性も知られており、当院でも主に化学放射線療法において用いる。さらに近年では、非小細胞肺癌切除後の補助化学療法においても、生存延長効果が証明されている。シスプラチンに伴う消化器毒性、腎機能障害などや、ビノレルビン併用による血管炎などに特に注意が必要である。（平成20年3月19日）
適応外使用 ：
無
審査日（20
06年
06月
12日）
申 請 日 ： 2007年
05月
15日
改 定 日 ： 20--年 --月 --日
登録確認日 ： 20--年 --月 --日
登録削除日 ： 20--年 --月 --日
改 定 日 ： 20--年 --月 --日
登録確認日 ： 20--年 --月 --日
登録削除日 ： 20--年 --月 --日
| 診療科1 | 遺伝子・呼吸器内科 |
|---|---|
| 診療科2 | |
| 診療科3 | |
| 診療科4 |
| プロトコール名 | 略名 | 1クールの日数 | ||
|---|---|---|---|---|
| 肺癌（非小細胞）シスプラチン・ビノレルビン療法 | CDDP+VNR | 28日 | ||
| 適応病名 | 非小細胞肺癌 | 所要時間 | 720分 | |
| 実施部署 | ■外来 ■病棟 | 放射線療法 | あり | |
| 適応分類 | ■進行・再発 ■術後補助 | |||
| 適応時表示コメント | なし | 添付資料 | なし | |
| 番号 | 抗癌剤名・略号 | 1日投与量 | 投与法 | 投与日(d1,d8等) |
| 1 | シスプラチン | 80 mg/m2 | div | d1 | 2 | ビノレルビン | 25 mg/m2 | div | d1, d8 |
| 臨床使用分類 |
治療：(エビデンスレベル・1 エビデンスに関する基準 |
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| エビデンス |
|
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| ガイドライン文献名 | 進行再発に対して：Kelly K. JCO 2001:3210-3218、Kubota. ASCO2004：抄録のみ（レベル１） 局所進行に対する放射線治療併用：Sekine. Cancer Sci 2004:691-695（エビデンスレベル3） 術後補助療法：Douillard. ASCO2005:抄録のみ、他にもう一つ大規模比較試験あり（レベル１） |
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| その他 (減量・増量規定など） |
放射線併用時のビノレルビンの投与量は、１回 20 mg/m2。 | |||
| 投与日 | 薬品名 | 投与経路 (ルート等) |
投与時間 |
|---|---|---|---|
| day1 | ① グラニセトロン塩酸塩3mg 50mL+デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム9.9mg | 15分 | |
| ② 生食50mL+ビノレルビン25mg/㎡ | 5分 | ||
| ③ ソルデム3A 500mL+硫酸マグネシウム補正液1mEq/mL (8mL) | 60分 | ||
| ④ D-マンニトール20%300mL (200mL) | 30分 | ||
| ⑤ 生食250mL+シスプラチン80mg/㎡ | 60分 | ||
| ⑥ ソルデム3A 500mL | 60分 | ||
| day8 | ① 生食50mL | 5分 | |
| ② 生食50mL + ビノレルビン25mg/㎡ | 5分 | ||
| ③ 生食50mL | 5分 | ||
※赤字は抗癌剤
コメント
放射線併用時にはピノレルビン投与量は1回20mg/㎡。総照射量60グレイ。また制吐薬としてアプレピタントカプセルを併用する
照射併用時照射線量
60 グレイ (備考欄: 1日1回2グレイ