癌化学療法名:肺癌(非小細胞)カルボプラチン・毎週パクリタキセル療法
プロトコールに関する解説:
非小細胞肺癌カルボプラチン・毎週パクリタキセル療法は、プラチナ製剤であるカルボプラチンに微小管阻害薬であるパクリタキセルを併用した治療方法である。通常のカルボプラチン併用パクリタキセル一括投与法では末梢神経障害などの副作用が強いため、特に高齢者や全身状態がやや不良な患者に対して副作用軽減目的に選択される。米国で行われたパクリタキセル一括投与法と本法との比較試験からは、両治療法の有効性は同程度であり、安全性については、貧血が本法で生じやすいものの、末梢神経障害は一括投与法と比べて有意に少ない結果が示されている。アナフィラキシーショック予防のためヒスタミン拮抗剤(H1とH2の両方)を用いることは変わらないが、ステロイドの前投与量が一括投与法と比べて少なめでありパクリタキセルの点滴時間も短い。(平成20年3月19日)
適応外使用 :
無
審査日(20
05年
10月
06日)
申 請 日 : 20--年
--月
--日
改 定 日 : 20--年 --月 --日
登録確認日 : 20--年 --月 --日
登録削除日 : 20--年 --月 --日
改 定 日 : 20--年 --月 --日
登録確認日 : 20--年 --月 --日
登録削除日 : 20--年 --月 --日
診療科1 | 遺伝子呼吸器内科 |
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診療科2 | |
診療科3 | |
診療科4 |
プロトコール名 | 略名 | 1クールの日数 | ||
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肺癌(非小細胞)カルボプラチン・毎週タキソール療法 | WeeklyTC | 28日 | ||
適応病名 | 非小細胞肺癌 | 所要時間 | 180分 | |
実施部署 | ■外来 ■病棟 | 放射線療法 | なし | |
適応分類 | ■進行・再発 | |||
適応時表示コメント | なし | 添付資料 | あり(■研究計画書 ■承諾書 | |
番号 | 抗癌剤名・略号 | 1日投与量 | 投与法 | 投与日(d1,d8等) |
1 | パラプラチン | AUC5~6(約350~900mg) | div | d1 | 2 | タキソール | 70 mg/m2 | div | d1, 8, 15 |
臨床使用分類 |
治療:(エビデンスレベル・2 エビデンスに関する基準 研究:(・多施設自主研究 研究終了予定日: 年 月 日 |
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エビデンス |
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ガイドライン文献名 | Belani CP, et al. J Clin Oncol 2003;21:2933-39. Niell HB, et al. Proc Am Soc Clin Oncol 2004;23:abstract7073 Belani CP, et al. Proc Am Soc Clin Oncol 2004;23;abstract 7017 |
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その他 (減量・増量規定など) |
従来の標準療法であるCBDCA+TXLの一括投与法に比べるとまだ見劣りしますが、近年エビデンスが充実しつつあります。また、現在当科を中心としたグループで、高齢者やPS不良例に対する本プロトコールの有用性を検証する臨床研究が進行中です。 |
投与日 | 薬品名 | 投与経路 (ルート等) |
投与時間 |
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day1 | ① 生食100mL+パロノセトロン0.75mg(点滴開始と同時にジフェンヒドラミン塩酸塩錠10mgを5錠内服) | 30分 | |
② 生食20mL+ファモチジン20mg | |||
③ 生食20mL+デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム6.6mg | |||
④ 5%ブドウ糖液250 mL+パクリタキセル70 mg/㎡ | 90分 | ||
⑤ 5%ブドウ糖液250 mL+カルボプラチンAUC6 | 60分 | ||
⑥ 生食50mL | 5分 | ||
day8,15 | ① 生食100mL(点滴開始と同時にジフェンヒドラミン塩酸塩錠10mgを5錠内服) | 30分 | |
② 生食20mL+ファモチジン20mg | |||
③ 生食20mL+デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム6.6mg | |||
④ 5%ブドウ糖液250 mL+パクリタキセル70 mg/㎡ | 90分 | ||
⑤ 生食50mL | 5分 | ||
※赤字は抗癌剤
コメント
必要なら吐き気止めは点滴①に入れる。パクリタキセル点滴開始30分前までにジフェンヒドラミン塩酸塩錠10mgを5錠内服。適応時放射線療法なし
照射併用時照射線量
コメント無し