癌化学療法名:肺癌(非小細胞)ラムシルマブ・ドセタキセル療法
プロトコールに関する解説:
本療法は、肺非小細胞癌への二次治療以降において肺癌診療ガイドライン 2016年版で推奨グレードBとされた。本邦でのドセタキセル治療量である60㎎/m2にラムシルマブを追加したrandomized double-blind phase2試験ではドセタキセル単剤と比較して、PFS中央値の延長(5.22ヵ月vs 4.21ヵ月)、OS中央値の延長(15.15ヵ月vs 14.65ヵ月)を認めた。一方で発熱中好中球減少の割合が高く(34.2% vs 19.8%)、ラムシルマブの出血リスク等と合わせて適応判断および有害事象管理に十分な注意を要する。
適応外使用 :
無
審査日(20 16
年
06月 27
日)
申 請 日 : 2016年 05
月 27
日
改 定 日 : 20--年 -- 月 -- 日
登録確認日 : 20--年 -- 月 -- 日
登録削除日 : 20--年 --月 --日
改 定 日 : 20--年 -- 月 -- 日
登録確認日 : 20--年 -- 月 -- 日
登録削除日 : 20--年 --月 --日
診療科1 | 呼吸器内科 |
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診療科2 | |
診療科3 | |
診療科4 |
プロトコール名 | 略名 | 1クールの日数 | ||
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肺癌(非小細胞)ラムシルマブ・ドセタキセル療法 | RAM+DTX | 21日 | ||
適応病名 | 非小細胞肺癌 | 所要時間 | 215分 | |
実施部署 | ■外来 ■病棟 | 放射線療法 | なし | |
適応分類 | ■進行・再発 | |||
適応時表示コメント | あり | 添付資料 | なし | |
番号 | 抗癌剤名・略号 | 1日投与量 | 投与法 | 投与日(d1,d8等) |
1 | ラムシルマブ・RAM | 10mg/kg | div | d1 | 2 | ドセタキセル・DTX | 60㎎/m2 | div | d1 |
臨床使用分類 |
治療:エビデンスレベル・2 エビデンスに関する基準 |
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エビデンス |
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ガイドライン文献名 | Lancet. 2014 Aug 23;384:665-73. | |||
その他 (減量・増量規定など) |
国内多施設共同ランダム化二重盲検フェーズ2試験JVCGでドセタキセル投与量を本邦における単剤でのドセタキセル治療量である60㎎/m2に設定しており、本プロトコルでも同量に設定した。 |
投与日 | 薬品名 | 投与経路 (ルート等) |
投与時間 |
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day1 | ジフェンヒドラミン錠10㎎ 5錠 | 経口投与 | - |
Rp1開始と同時に内服 | |||
① 生理食塩水100mL+デキサメタゾン注6.6mg | 点滴注射 | 30分 | |
点滴開始と同時にジフェンヒドラミン錠10㎎ 5錠内服 | |||
② 生理食塩水250mL+ラムシルマブ注10㎎/kg | 点滴注射 | 60分 | |
0.2又は0.22μmのインラインフィルター使用 | |||
③ 生理食塩水50mL | 点滴注射 | 60分 | |
1~2コース目では1時間の観察時間を設ける。注入に伴う反応がなければ3コース目以降は5分間に短縮可。 | |||
④ ブドウ糖注5% 250mL+ドセタキセル60㎎/m2 | 点滴注射 | 60分 | |
⑤ 生理食塩水50mL(フラッシュ用) | 点滴注射 | 5分 | |
※赤字は抗癌剤
コメント
Rp.1点滴開始と同時にジフェンヒドラミン錠10㎎ 5錠内服
ラムシルマブ:0.2又は0.22μmのインラインフィルター使用
ラムシルマブ:0.2又は0.22μmのインラインフィルター使用
照射併用時照射線量
コメント無し