癌化学療法名:肺癌(非小細胞)ベバシズマブ+パクリタキセル・カルボプラチン療法
プロトコールに関する解説:
カルボプラチン+パクリタキセル+ベバシズマブ療法は、非小細胞肺癌のなかでも扁平上皮癌以外の患者が対象となる。従来の標準療法であるカルボプラチン+パクリタキセル療法との比較で有意な生存期間の延長が認められ新たな標準療法となったが、血管新生阻害剤ベバシズマブの副作用として、高血圧や蛋白尿の発症頻度が高いほか、消化管穿孔や喀血といった重篤な事象にも注意が必要である。本治療法が安全かつ有効に3~4コース施行できた症例では、その後にベバシズマブ単剤での維持療法を継続することも有用とされている。
適応外使用 :
無
審査日(20
09年
12月
21日)
申 請 日 : 2009年
11月
19日
改 定 日 : 20--年 --月 --日
登録確認日 : 20--年 --月 --日
登録削除日 : 20--年 --月 --日
改 定 日 : 20--年 --月 --日
登録確認日 : 20--年 --月 --日
登録削除日 : 20--年 --月 --日
診療科1 | 呼吸器内科 |
---|---|
診療科2 | |
診療科3 | |
診療科4 |
プロトコール名 | 略名 | 1クールの日数 | ||
---|---|---|---|---|
肺癌(非小細胞)ベバシズマブ+パクリタキセル・カルボプラチン療法 | TCBev | 21日 | ||
適応病名 | 非小細胞肺癌 | 所要時間 | 365分 | |
実施部署 | ■外来 ■病棟 | 放射線療法 | なし | |
適応分類 | ■初発 ■進行・再発 | |||
適応時表示コメント | あり | 添付資料 | なし | |
番号 | 抗癌剤名・略号 | 1日投与量 | 投与法 | 投与日(d1,d8等) |
1 | カルボプラチン | AUC6(350~900 mg) | div | d1 | 2 | パクリタキセル | 200 mg/m2 | div | d1 | 3 | ベバシズマブ | 15 mg/kg | div | d1 |
臨床使用分類 |
治療:(エビデンスレベル・2 エビデンスに関する基準 |
|||
エビデンス |
|
|||
ガイドライン文献名 | Sandler A, et al. N Engl J Med 2006;355:2542-50. | |||
その他 (減量・増量規定など) |
投与日 | 薬品名 | 投与経路 (ルート等) |
投与時間 |
---|---|---|---|
day1 | ① 生食100 mL+ベバシズマブ 15 mg/kg | div | 90分 |
初回は90分投与、2回目以降は60分、30分と短縮可 | |||
② 生食50mL | div | 5分 | |
フラッシュ用 | |||
③ 生食100 mL+パロノセトロン0.75mg | div | 30分 | |
点滴開始と同時にジフェンヒドラミン錠10mgを5錠内服 | |||
④ ファモチジン20mg +生食20mL | iv | ||
⑤ デキサメタゾン6.6mg2V +生食20mL | iv | ||
⑥ 生食500 mL+パクリタキセル200 mg/m2 | div | 180分 | |
インラインフィルターを用いて投与する | |||
⑦ 5%ブドウ糖250 mL+カルボプラチンAUC6.0(350~900mg) | div | 60分 | |
⑧ 生食50mL | div | 5分 | |
フラッシュ用 | |||
3週間を1クールとして、第1日目に入れる。 | |||
※赤字は抗癌剤
コメント
組織型は非扁平上皮癌に限る
照射併用時照射線量
コメント無し