癌化学療法名:肺癌(非小細胞)カルボプラチン・パクリタキセル療法(3週間隔)
プロトコールに関する解説:
非小細胞肺癌カルボプラチン・パクリタキセル療法(3週間隔)は、プラチナ製剤であるカルボプラチンに微小管阻害薬であるパクリタキセルを併用した治療方法である。米国での大規模臨床試験ECOG1594では、本治療法は、他のシスプラチン併用療法と比べ同程度の有効性が示され、シスプラチンと比べて消化器毒性や腎機能障害が軽い(大量の点滴が不要)などの利点から国内外において広く用いられている。パクリタキセルに伴う末梢神経障害が問題となることがあり、アナフィラキシーショック予防のためヒスタミン拮抗剤(H1とH2の両方)とステロイドの前投与が必須である。(平成20年3月19日)
適応外使用 :
無
審査日(20
06年
03月
06日)
申 請 日 : 2005年
10月
24日
改 定 日 : 2006年 03月 06日
登録確認日 : 2006年 03月 06日
登録削除日 : 20--年 --月 --日
改 定 日 : 2006年 03月 06日
登録確認日 : 2006年 03月 06日
登録削除日 : 20--年 --月 --日
診療科1 | 呼吸器内科 |
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診療科2 | |
診療科3 | |
診療科4 |
プロトコール名 | 略名 | 1クールの日数 | ||
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肺癌(非小細胞)カルボプラチン・パクリタキセル療法(3週間隔) | CBDCA/TXL | 21日 | ||
適応病名 | 非小細胞肺癌 | 所要時間 | 210分 | |
実施部署 | ■外来 ■病棟 | 放射線療法 | なし | |
適応分類 | ■初発 ■進行・再発 ■術後補助 | |||
適応時表示コメント | あり | 添付資料 | なし | |
番号 | 抗癌剤名・略号 | 1日投与量 | 投与法 | 投与日(d1,d8等) |
1 | カルボプラチン | AUC6(350~900mg) | div | d1 | 2 | パクリタキセル | 200 mg/m2 | div | d1 |
臨床使用分類 |
治療:(エビデンスレベル・1 エビデンスに関する基準 |
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エビデンス |
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ガイドライン文献名 | Schiller JH, et al. N Engl J Med 2002; 346: 92-8. Lilenbaum RC, et al. J Clin Oncol 2005; 23: 190-96. Kubota K, et al. Proc Am Soc Clin Oncol 2004; 23: abstract7006 Straus GM, et al. Proc Am Soc Clin Oncol 2004; 23: abstract 7019 | |||
その他 (減量・増量規定など) |
パクリタキセルの投与量は海外文献では225mg/m2ですが、日本での比較試験では200mg/m2で用いられており、有効性に大きな違いはないと認識されています。 |
投与日 | 薬品名 | 投与経路 (ルート等) |
投与時間 |
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day1 | ① 生食100mL+パロノセトロン塩酸塩0.75mg(点滴開始と同時にジフェンヒドラミン塩酸塩錠10mgを5錠内服) | 30分 | |
② 生食20mL+ファモチジン20mg | |||
③ 生食20mL+デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム13.2mg | |||
④ 生食500 mL+パクリタキセル 200 mg/㎡ | 180分 | ||
⑤ 5%ブドウ糖液250 mL+カルボプラチンAUC6 | 60分 | ||
⑥ 生食50mL | 5分 | ||
※赤字は抗癌剤
コメント
必要に応じて吐き気止めを点滴①に入れる。パクリタキセル投与30分前までにジフェンヒドラミン塩酸塩錠10mgを5錠内服
照射併用時照射線量
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