治療内容

癌化学療法名:卵巣癌ノギテカン療法

プロトコールに関する解説:
ノギテカンはイリノテカンと同じく、植物アルカロイドに分類されるトポイソメラーゼ阻害剤です。海外ではトポテカンという名称が使われている。卵巣癌ノギテカン療法は、大規模臨床試験の結果を踏まえてプラチナ耐性再発卵巣癌に対する治療法の1つとなっている。ノギテカンが適応となる卵巣癌患者は前治療として多種の化学療法が行われていることが多い。そのため強い血液毒性を認めることがあるので注意が必要である。症例によっては1コース目から保険適応量よりも減量して投与することもある。リポソーム化ドキソルビシン、ゲムシタビン、イリノテカン、経口エトポシドなどとは毒性プロファイルの違いで治療を選択している。ただ本邦での治療経験は未だ多くないため現時点では慎重な治療法選択が必要である。

適応外使用 :  無
審査日(20 11 04 25日)
申 請 日  : 2011 02 28
改 定 日  : 20-- -- --
登録確認日 : 20-- -- --
登録削除日 : 20-- -- --
診療科1 婦人科
診療科2  
診療科3  
診療科4  
プロトコール名 略名 1クールの日数
卵巣癌ノギテカン療法 NOG 21日
適応病名 卵巣癌 所要時間 50分  
実施部署 ■外来   ■病棟    放射線療法 なし  
適応分類 ■進行・再発   
適応時表示コメント なし 添付資料 あり(■その他:文献
番号 抗癌剤名・略号 1日投与量 投与法 投与日(d1,d8等)
1 ノギテカン塩酸塩・NOG 1.5mg/㎡ d.i.v. d1-5
臨床使用分類 治療:(エビデンスレベル・2    エビデンスに関する基準
エビデンス
  • ■文献   
ガイドライン文献名 Long-term survival in a phase Ⅲ, randomised study of topotecan versus paclitaxel in advanced epithelial ovarian carcinoma. Ann Oncol. 2004; 15(1):100-3.
その他
(減量・増量規定など)
 
1クールの日数:21日癌化学療法処方
癌化学療法名:卵巣癌ノギテカン療法
投与日 薬品名 投与経路
(ルート等)
投与時間
day1~5 ①生理食塩液50mL+デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム6.6mg   15分
  ②生食50mL フラッシュ用   5分
  ③生食100mL+ノギテカン1.5mg/㎡   30分
  ④生食50mL フラッシュ用   5分

※赤字は抗癌剤

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照射併用時照射線量

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