癌化学療法名:卵巣癌PLDC療法
プロトコールに関する解説:
卵巣癌PLDC療法(4週毎投与)は、トポイソメラーゼⅡ阻害薬であるドキシルに白金製剤であるパラプラチンを併用した治療方法である。大規模臨床試験の結果を踏まえてプラチナ感受性再発卵巣癌に対する治療法の1つとなっている。ドキシルには手足症候群、口内炎といった独特な副作用があるため予防策が必須である。タキソール・パラプラチン療法とは毒性プロファイルの違いで治療を選択(タキソールによる末梢神経障害が強いときにPLDC療法を選択するなど)している。その他の主な副作用は骨髄抑制である。ただ本邦での治療経験は未だ多くないため現時点では慎重な治療法選択が必要である。
適応外使用 :
無
審査日(20
10年
07月
26日)
申 請 日 : 2010年
07月
14日
改 定 日 : 20--年 --月 --日
登録確認日 : 20--年 --月 --日
登録削除日 : 20--年 --月 --日
改 定 日 : 20--年 --月 --日
登録確認日 : 20--年 --月 --日
登録削除日 : 20--年 --月 --日
診療科1 | 婦人科 |
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診療科2 | |
診療科3 | |
診療科4 |
プロトコール名 | 略名 | 1クールの日数 | ||
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卵巣癌PLDC療法 | PLDC | 28 | ||
適応病名 | 卵巣癌 | 所要時間 | 170分 | |
実施部署 | ■外来 ■病棟 | 放射線療法 | なし | |
適応分類 | ■進行・再発 | |||
適応時表示コメント | あり | 添付資料 | あり(■その他:文献 | |
番号 | 抗癌剤名・略号 | 1日投与量 | 投与法 | 投与日(d1,d8等) |
1 | リポソーム化ドキソルビシン・PLD | 30mg/m2 | div | d1 | 2 | カルボプラチン・CBDCA | AUC5 | div | d1 |
臨床使用分類 |
治療:(エビデンスレベル・2 エビデンスに関する基準 |
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エビデンス |
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ガイドライン文献名 | Pegylated Liposomal Doxorubicin and Carboplatin Compared With Paclitaxel and Carboplatin
for Patients With Platinum-Sensitive Ovarian Cancer in Late Relapse. J Clin Oncol 28. |
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その他 (減量・増量規定など) |
ドキソルビシン塩酸塩の総投与量は500mg/m2を超えないように。リポソーム化ドキソルビシンの投与速度は1mg/minを越えないようにする。リポソーム化ドキソルビシンの投与量が90mg未満の場合は5%ブドウ糖液250mlで希釈する。リポソーム化ドキソルビシンの投与量が90mg以上の場合は5%ブドウ糖液500mlで希釈する。 |
投与日 | 薬品名 | 投与経路 (ルート等) |
投与時間 |
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day1 | ① 5%ブドウ糖液50mL+パロノセトロン塩酸塩0.75mg+デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム6.6mg | 15分 | |
② 5%ブドウ糖液250mL+リポソーム化ドキソルビシン30mg/㎡ | 90分 | ||
③ 5%ブドウ糖液250mL+パラプラチンAUC5 | 60分 | ||
④ 生食50mL フラッシュ用 | 5分 | ||
※赤字は抗癌剤
コメント
ドキソルビシン塩酸塩の総投与量は500mg/m2を超えないようにする。リポソーム化ドキソルビシンの投与速度は1mg/minを越えないようにする。リポソーム化ドキソルビシンの投与量が90mg未満の場合は5%ブドウ糖液250mlで希釈する。リポソーム化ドキソルビシンの投与量が90mg以上の場合は5%ブドウ糖液500mlで希釈する。
照射併用時照射線量
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