癌化学療法名:膵癌 FOLFIRINOX療法
プロトコールに関する解説:
本療法は転移を有する進行膵癌の1次治療において、欧州で行われた多施設共同ランダム化比較試験(ACCORD11試験)の結果に基づいて、標準的治療の一つとされた。ACCORD11試験においてFOLFIRINOX療法はゲムシタビン単剤に比べ、有意に全生存期間中央値(11.1ヶ月 vs. 6.8ヶ月,ハザード比=0.57)を延長し、無増悪生存期間中央値(6.4ヶ月 vs. 3.3ヶ月,ハザード比=0.47)、奏効割合(31.6% vs. 9.4%)でも優れていた。ゲムシタビン単剤に比べGrade3/4の有害事象の発現率が高く、適正な対象の選択と慎重なマネージメントが必要である。
適応外使用 :
無
審査日(2014年
02月
24日)
申 請 日 : 2014年
01月
30日
改 定 日 : 20--年 --月 --日
登録確認日 : 20--年 --月 --日
登録削除日 : 20--年 --月 --日
改 定 日 : 20--年 --月 --日
登録確認日 : 20--年 --月 --日
登録削除日 : 20--年 --月 --日
診療科1 | 腫瘍内科 |
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診療科2 | |
診療科3 | |
診療科4 |
プロトコール名 | 略名 | 1クールの日数 | ||
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膵癌 FOLFIRINOX療法 | FOLFIRINOX | 14日 | ||
適応病名 | 膵癌 | 所要時間 | 265分 | |
実施部署 | ■外来 ■病棟 | 放射線療法 | なし | |
適応分類 | ■進行・再発 | |||
適応時表示コメント | あり | 添付資料 | あり | |
番号 | 抗癌剤名・略号 | 1日投与量 | 投与法 | 投与日(d1,d8等) |
1 | オキサリプラチン・L-OHP | 85 mg/m2 | d.i.v. | d1 |
2 | レボホリナート・l-LV | 200 mg/m2 | d.i.v. | d1 |
3 | イリノテカン・CPT-11 | 180 mg/m2 | d.i.v. | d1 |
4 | 5-FU・5-FU | 400 mg/m2 | i.v. | d1 |
5 | 5-FU・5-FU | 2400 mg/m2 | c.i.v | d1-3 |
臨床使用分類 |
治療:(エビデンスレベル・2 エビデンスに関する基準 |
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エビデンス |
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ガイドライン文献名 | Conroy, T., et al. "FOLFIRINOX versus gemcitabine for metastatic pancreatic cancer." N Engl J Med 364(19) 2013, 1817-1825. |
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その他 (減量・増量規定など) |
投与日 | 薬品名 | 投与経路 (ルート等) |
投与時間 |
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day1 | ①5%ブドウ糖液50mL+パロノセトロン塩酸塩0.75mg+デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム9.9mg | 中心静脈注射 | 15分 |
②5%ブドウ糖液250mL+オキサリプラチン85mg/m2 | 中心静脈注射 | 120分 | |
③5%ブドウ糖液250mL+レボホリナート200mg/m2 | 中心静脈注射 | 120分 | |
④5%ブドウ糖液250mL+イリノテカン 180mg/m2 | 中心静脈注射 | 90分 | |
レボホリナートとイリノテカンは同時滴下、イリノテカン側が早く終了する | |||
⑤5%ブドウ糖液50mL+5-FU 400mg/m2 | 中心静脈注射 | 5分 | |
全量を50mlとして急速点滴 | |||
⑥5%ブドウ糖液50mL (フラッシュ) | 中心静脈注射 | 5分 | |
⑦5%ブドウ糖液100mL+5-FU 2400mg/m2 | 中心静脈注射 | 2760分 | |
携帯用ポンプで全量100mL(46hr)に調整 | |||
病棟では5%ブドウ糖500mLに5-FU添加 | |||
d3 | ①へパフラッシュ1000単位 | 中心静脈注射 | 5分 |
※赤字は抗癌剤
コメント
Day1にアプレピタント125mg1カプセル、day2,3にアプレピタント80mg1Cap
Day2,3にデキサメタゾン錠 4mg/日を内服
照射併用時照射線量
コメント無し