治療内容

癌化学療法名:胃癌weekly nab-PTX療法

プロトコールに関する解説:

本療法はフッ化ピリミジン既治療胃癌の治療において、国内多施設共同ランダム化比較試験(ABSOLUTE試験)の結果に基づいて、二次治療の選択肢の一つとされている。weekly nab-PTX療法はpaclitaxel療法に対して、全生存期間(中央値11.1ヶ月vs. 10.9ヶ月、ハザード比0.97、97.5%信頼区間0.76―1.23、P= 0.0085)において非劣性を示した。グレード3以上の治療関連有害事象は、好中球減少が41%vs. 29%とweekly nab-PTX療法で高頻度に認められたが、過敏性反応は1 % vs. 5%とweekly nab-PTX療法で低頻度であった。


適応外使用 :  無
審査日(20 17 10 30 日)
申 請 日  : 2017 09 28
改 定 日  : 20-- -- --
登録確認日 : 20-- -- --
登録削除日 : 20-- -- --
診療科1 腫瘍内科
診療科2  
診療科3  
診療科4  
プロトコール名 略名 1クールの日数
胃癌weekly nab-PTX療法 wnab-PTX 28日
適応病名 切除不能胃癌 所要時間 55分  
実施部署 ■外来   ■病棟 放射線療法 なし  
適応分類 ■進行・再発   
適応時表示コメント あり 添付資料 なし
番号 抗癌剤名・略号 1日投与量 投与法 投与日(d1,d8等)
1 nab-パクリタキセル・nab-PTX 100 mg/m2 div d1, 8, 15
臨床使用分類 治療:(エビデンスレベル・2    エビデンスに関する基準
エビデンス
  • ■文献   
ガイドライン文献名 1)Shitara K et al. Lancet Gastroenterol Hepatol. 2017 2:277-287.  2)アブラキサン添付文書
その他
(減量・増量規定など)
【増減量の基準】添付文書に従う
1クールの日数:28日癌化学療法処方
癌化学療法名:胃癌weekly nab-PTX療法
投与日 薬品名 投与経路
(ルート等)
投与時間
day 1,8,15 ① 生食50 ml + デキサメタゾン 6.6 mg 点滴 15分
  生食50 ml (フラッシュ用) 点滴 5分
  ③生食100 ml+nab-パクリタキセル 100 mg/m2 点滴 30分
  インラインフィルターは使用不可    
  払出容器は100mLボトル    
  最終濃度は5mg/mL    
  ④生食50 ml (フラッシュ用) 点滴 5分

※赤字は抗癌剤

コメント

nab-PTXの濃度が5mg/mLとなるよう生食の用量を調節する(懸濁液を生食に入れて希釈しないこと)

照射併用時照射線量

グレイ (備考欄:      )

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