治療内容

癌化学療法名:乳癌FEC100療法(ホスアプレピタント注版)

プロトコールに関する解説:
乳癌FEC100療法は、アンスラサイクリン(エピルビシン)をベースにシクロホスファミドとフルオロウラシル(5-FU)を併用した治療法であり、エピルビシン100mg/m2 div、5-FU 500mg/m2 div、シクロホスファミド500mg/m2 divを3週毎(triweekly)投与で行われている。
 乳癌FEC100療法は、術後補助療法としても用いられるが、早期の全身治療による微少転移の制御、腫瘍縮小による乳房温存率向上、生体での薬剤感受性試験、および手術不能な局所進行乳癌のダウンステージングを目的とした術前化学療法の標準的治療法である。
 悪心・嘔吐、(発熱性)好中球減少症等の副作用対策を十分に講じ、サポーティブ•ケアに配慮すべきである。アンスラサイクリン系薬剤は心毒性があるため、心筋障害(LVEFの低下など)のある患者には慎重投与ないし他の化学療法を考慮すべきである。
(平成20年3月26日)

適応外使用 :  無
審査日(20 06 04 10日)
申 請 日  : 2006 03 20
改 定 日  : 20-- -- --
登録確認日 : 20-- -- --
登録削除日 : 20-- -- --
診療科1 乳腺・内分泌外科
診療科2  
診療科3  
診療科4  
プロトコール名 略名 1クールの日数
乳癌FEC100療法 FEC100 21日
適応病名 乳癌 所要時間 120分  
実施部署 ■外来   ■病棟    放射線療法 なし  
適応分類 ■術後補助   ■術前補助   
適応時表示コメント あり 添付資料 なし
番号 抗癌剤名・略号 1日投与量 投与法 投与日(d1,d8等)
1 ファルモルビシン 100 mg / m2 div d1
2 5-FU 500 mg / m2 div d1
3 エンドキサン 500 mg / m2 div d1
4        
7        
10        
臨床使用分類 治療:(エビデンスレベル・2    エビデンスに関する基準
エビデンス
  • ■ガイドライン   
  • ■文献   
ガイドライン文献名 乳癌診療ガイドライン JCO 23 (12): 2686-2693, 2005  JCO 19 (3): 602-611, 2001
その他
(減量・増量規定など)
 
1クールの日数:21日癌化学療法処方
癌化学療法名:乳癌FEC100療法(ホスアプレピタント注版)
投与日 薬品名 投与経路
(ルート等)
投与時間
day1 ① 生食250mL+パロノセトロン塩酸塩0.75mg + デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム9.9mg + ホスアプレピタントメグルミン150mg   30分
  ② 生食50mL+エピルビシン100mg/㎡   5分
  ③ 5%ブドウ糖液250mL+5-FU 500mg/㎡+シクロホスファミド500mg/㎡   90分
  ④ 生食50mL   5分
       

※赤字は抗癌剤

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照射併用時照射線量

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