癌化学療法名:乳癌ドキソルビシン・シクロホスファミド療法
プロトコールに関する解説:
乳癌AC療法は、術後化学療法または転移再発乳癌に対する化学療法として、ドキソルビシン60mg/m2とシクロホスファミド600mg/m2を3週毎に投与する治療法である。
NSABP B-15試験では、内分泌療法抵抗性乳癌の術後化学療法において、AC療法群、CMF療法群、AC療法後CMF療法群の3群が比較され、無病生存期間および全生存期間ともに差がなく、短い治療期間のAC療法の有用性が示された。また、転移再発乳癌の一次化学療法としてAC療法群とAT療法(ドキソルビシンとパクリタキセル)群が比較されたEORTC10961試験では、奏効率および全生存期間ともに差がなかったが、発熱性好中球減少症はAC療法群の方が少なかった。
術後化学療法において、AC療法に引き続いてパクリタキセル療法を行うレジメンの有効性はNSABP B-28試験とCALBG9344試験により示され、NCCNガイドラインではuseful in certain circumstancesに位置づけされている。(2018.4.13)
NSABP B-15試験では、内分泌療法抵抗性乳癌の術後化学療法において、AC療法群、CMF療法群、AC療法後CMF療法群の3群が比較され、無病生存期間および全生存期間ともに差がなく、短い治療期間のAC療法の有用性が示された。また、転移再発乳癌の一次化学療法としてAC療法群とAT療法(ドキソルビシンとパクリタキセル)群が比較されたEORTC10961試験では、奏効率および全生存期間ともに差がなかったが、発熱性好中球減少症はAC療法群の方が少なかった。
術後化学療法において、AC療法に引き続いてパクリタキセル療法を行うレジメンの有効性はNSABP B-28試験とCALBG9344試験により示され、NCCNガイドラインではuseful in certain circumstancesに位置づけされている。(2018.4.13)
適応外使用 : 無
審査日(2017年 9
月 25
日)
申 請 日 : 2017年 7
月 25
日
改 定 日 : 20--年 --月 --日
登録確認日 : 20--年 --月 --日
登録削除日 : 20--年 --月 --日
改 定 日 : 20--年 --月 --日
登録確認日 : 20--年 --月 --日
登録削除日 : 20--年 --月 --日
診療科1 | 乳腺・内分泌外科 |
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診療科2 | |
診療科3 | |
診療科4 |
プロトコール名 | 略名 | 1クールの日数 | ||
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乳癌ドキソルビシン・シクロホスファミド療法 | AC | 21日 | ||
適応病名 | 乳癌 | 所要時間 | 75分 | |
実施部署 | ■外来 ■病棟 | 放射線療法 | なし | |
適応分類 | ■進行・再発 | |||
適応時表示コメント | なし | 添付資料 | なし | |
番号 | 抗癌剤名・略号 | 1日投与量 | 投与法 | 投与日(d1,d8等) |
1 | ドキソルビシン・DXR | 60mg/㎡ | div | d1 |
2 | シクロホスファミド・CPA | 600mg/㎡ | div | d1 |
臨床使用分類 |
治療:(エビデンスレベル・2 エビデンスに関する基準 |
|||
エビデンス |
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ガイドライン文献名 | NCCN Guidelines Version 2.2017 進行再発:Biganzoli L, et al: Doxorubicin and paclitaxel versus doxorubicin and cyclophosphamide as first-line chemotherapy in metastatic breast cancer: The European Organization for Research and Treatment of Cancer 10961 Multicenter Phase III Trial. J Clin Oncol. 2002 Jul 15;20(14):3114-21. |
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その他 (減量・増量規定など) |
DXRは総投与量500mg/㎡を超えない範囲で投与可能 【増減量の基準】適宜減量して投与 |
投与日 | 薬品名 | 投与経路 (ルート等) |
投与時間 |
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day 1 | ①パロノセトロン静注0.75mg+デキサメタゾン9.9mg+生理食塩水50mL | 点滴静注 | 15分 |
②ドキソルビシン 60mg/m2+生理食塩水50mL | 点滴静注 | 15分 | |
③シクロホスファミド600mg/m2+生理食塩水100mL | 点滴静注 | 30分 | |
④生理食塩水50mL | 点滴静注 | 15分 | |
※ アプレピタントカプセル内服 125mg day1(化学療法薬投与60~90分前),80mg day2,3(朝食後) |
※赤字は抗癌剤
コメント
アプレピタントカプセル内服 125mg day1(化学療法薬投与60~90分前),80mg day2,3(朝食後)。デキサメタゾン8mgをday2~4または5に1日1回朝食後で内服。
照射併用時照射線量
グレイ (備考欄: )