治療内容

癌化学療法名:肺癌(非小細胞)カルボプラチン+nabパクリタキセル療法

プロトコールに関する解説:
カルボプラチン+nabパクリタキセル療法は、進行非小細胞肺癌の標準療法であるカルボプラチン+パクリタキセル療法との比較で有意な奏効率の向上を示したことでFDAが承認した治療法であり、日本でも2013年より使用可能となった。アルブミン化したパクリタキセル製剤を用いることで溶媒が不要となり、従来のパクリタキセルで煩雑だったアナフィラキシーショック予防のための前投薬も不要となっている。また、肺癌に対しては毎週投与法のため(胃癌、乳癌では一括投与法での承認)、末梢神経障害も軽減されている。一方で、血小板減少や貧血は従来よりも重症化しやすいため、適宜減量が必要である。

適応外使用 :  無
審査日(20 13 03 25 日)
申 請 日  : 2013 03 07
改 定 日  : 20-- -- --
登録確認日 : 20-- -- --
登録削除日 : 20-- -- --
診療科1 呼吸器内科
診療科2  
診療科3  
診療科4  
プロトコール名 略名 1クールの日数
肺癌(非小細胞)カルボプラチン+nabパクリタキセル療法 Cb/nabPTX 21日
適応病名 非小細胞肺癌 所要時間 120分  
実施部署 ■外来   ■病棟    放射線療法 なし  
適応分類 ■初発   ■進行・再発
適応時表示コメント なし 添付資料 なし
番号 抗癌剤名・略号 1日投与量 投与法 投与日(d1,d8等)
1 カルボプラチン・CBDCA AUC6(350~700 mg) div d1
2 nabパクリタキセル 100 mg/m2 div d1,8,15
臨床使用分類 治療:(エビデンスレベル・2    エビデンスに関する基準
エビデンス
  • -
ガイドライン文献名 JCO 30: 2055-62, 2012
その他
(減量・増量規定など)
-
   
1クールの日数:21日癌化学療法処方
癌化学療法名:肺癌(非小細胞)カルボプラチン+nabパクリタキセル療法
投与日 薬品名 投与経路
(ルート等)
投与時間
day1 ① グラニセトロン1mg 50mL+デキサメタゾン4.95mg div 15分
  ② 生食50mL div 5分
  フラッシュ用  
  ③ 生食20mL/m2+nabパクリタキセル 100 mg/m2 div 30分
  インラインフィルター不可    
  ④生食50mL div 5分
  フラッシュ用    
  ⑤5%ブドウ糖250 mL+カルボプラチンAUC6(350~700mg) div 60分
  ⑥生食50mL div 5分
  フラッシュ用    
     
day8,15 ①生食 50mL+デキサメタゾン6.6mg div 15分
  ②生食50mL div 5分
  フラッシュ用    
  ③生食20mL/m2+nabパクリタキセル100 mg/m2 div 30分
  インラインフィルター不可    
  ④生食50mL div 5分
  フラッシュ用    
       

※赤字は抗癌剤

コメント

制吐剤としてアプレピタントカプセルを併用。

照射併用時照射線量

コメント無し

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