治療内容

癌化学療法名:肺癌(非小細胞)ゲフィチニブ療法

プロトコールに関する解説:
非小細胞肺癌ゲフィチニブ療法は、上皮成長因子受容体(EGFR)を標的とした分子標的療法であり、添付文書上は進行非小細胞肺癌の二次治療以降における使用が推奨されている。近年の知見から、肺癌細胞におけるEGFR遺伝子変異の有無がその有効性に極めて重要であることが明らかとなり、後述の副作用とのバランスからも同変異を検査したうえで使用を検討することが望ましい。最近の大規模試験(IPASS)の結果からは、EGFR変異陽性例であれば、初回治療としても有用であることが示唆されている。一方、従来有効性の予測因子とされた腺癌、女性、非喫煙者という要素だけでは、初回治療として用いる根拠に乏しい。副作用として頻度が高いのは、皮疹、爪囲炎、下痢、肝機能障害などであるが、重篤なものとして薬剤性肺障害に特に注意が必要であり、治療初期は入院に準じた管理体制が必要である。薬剤性肺障害の危険因子としては、男性、喫煙者、肺線維症の既往、全身状態不良などが知られている。

適応外使用 :  無
審査日(20 08 10 06日)
申 請 日  : 2008 09 19
改 定 日  : 20-- -- --
登録確認日 : 20-- -- --
登録削除日 : 20-- -- --
診療科1 呼吸器内科
診療科2  
診療科3  
診療科4  
プロトコール名 略名 1クールの日数
肺癌(非小細胞)ゲフィチニブ療法 Gefitinib 連日投与
適応病名 非小細胞肺癌 所要時間 0分  
実施部署 ■外来   ■病棟    放射線療法 なし  
適応分類 ■進行・再発   
適応時表示コメント なし 添付資料 なし
番号 抗癌剤名・略号 1日投与量 投与法 投与日(d1,d8等)
1 ゲフィチニブ 250 mg/body po every day
臨床使用分類 治療:(エビデンスレベル・2    エビデンスに関する基準
エビデンス
  • ■文献   
ガイドライン文献名 Murayama R, et al. Phase III study, V-15-32, of gefitinib versus docetaxel in previously treated Japanese patients with non-small-cell lung cancer. J Clin Oncol. 2008 Sep 10;26(26):4244-52. 他
その他
(減量・増量規定など)
 
1クールの日数:連日投与癌化学療法処方
癌化学療法名:肺癌(非小細胞)ゲフィチニブ療法
投与日 薬品名 投与経路
(ルート等)
投与時間
連日投与 ゲフィチニブ250mg 経口
       

※赤字は抗癌剤

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照射併用時照射線量

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