癌化学療法名:肺癌(非小細胞)ドセタキセル療法
プロトコールに関する解説:
非小細胞肺癌ドセタキセル療法は、微小管阻害薬であるドセタキセルを単独で用いる治療方法である。本治療は、初回治療後に増悪を認めた進行非小細胞肺癌患者に対する二次治療において、BSC単独と比べた生存延長効果を初めて証明したことから国内外における標準療法となっている(日本での承認用量は海外よりも少ない60mg/m2である)。また近年では、高齢者の進行非小細胞肺癌における初回治療としての有用性も、日本での臨床試験結果(WJTOG9904)から示されている。消化器毒性や骨髄抑制などの副作用に特に注意が必要である。なお、分割して少量毎週投与とする治療法は、薬剤性肺障害の発症頻度が高くなるため薦められない。(平成20年3月19日)
適応外使用 :
無
審査日(20
06年
03月
06日)
申 請 日 : 2006年
02月
15日
改 定 日 : 20--年 --月 --日
登録確認日 : 2006年 03月 06日
登録削除日 : 20--年 --月 --日
改 定 日 : 20--年 --月 --日
登録確認日 : 2006年 03月 06日
登録削除日 : 20--年 --月 --日
診療科1 | 呼吸器外科 |
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診療科2 | |
診療科3 | |
診療科4 |
プロトコール名 | 略名 | 1クールの日数 | ||
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肺癌(非小細胞)ドセタキセル療法 | DOC | 21日 | ||
適応病名 | 非小細胞肺癌 | 所要時間 | 120分 | |
実施部署 | ■外来 ■病棟 | 放射線療法 | なし | |
適応分類 | ■進行・再発 | |||
適応時表示コメント | なし | 添付資料 | なし | |
番号 | 抗癌剤名・略号 | 1日投与量 | 投与法 | 投与日(d1,d8等) |
1 | ドセタキセル | 60 mg/m2 | div | d1 |
臨床使用分類 |
治療:(エビデンスレベル・2 エビデンスに関する基準 |
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エビデンス |
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ガイドライン文献名 | Shepherd FA, et al. JCO 2000: 18; 2095-2103
Kunitoh H, et al. JCO 1996: 14; 1649-1655 (abstract) |
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その他 (減量・増量規定など) |
非小細胞肺癌に対する二次化学療法の国際的標準レジメンです。国内治験の結果から(文献参照)、日本では60mgが標準として用いられていますが、効果と安全性において大きな違いはないものと思われます。 |
投与日 | 薬品名 | 投与経路 (ルート等) |
投与時間 |
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day1 | ①生食50mL+デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム6.6mg | 15分 | |
②5%ブドウ糖250mL+ドセタキセル60mg/㎡ | 60分 | ||
③生食50mL | 5分 | ||
※赤字は抗癌剤
コメント
吐き気止めとして①にHT3-antagonistやデカドロンを入れる
照射併用時照射線量
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