治療内容

癌化学療法名:局所進行頭頚部癌放射線併用Cmab療法

プロトコールに関する解説:
局所進行頭頸部がん放射線併用Cmab(セツキシマブ)療法は、局所進行局所進行頭頸部がん(扁平上皮がん)を対象とした化学療法である。米国を中心に行われた国際共同試験において、Cmab療法と高用量の放射線併用は放射線療法単独と比べて、局所病勢制御期間(24.4ヶ月vs 19.9ヶ月)、全生存期間(29.3ヶ月 vs 49.0ヶ月)の各項目を有意に延長させることが明らかになった。シスプラチンの併用放射線化学療法との直接比較ではないため、本治療はシスプラチンが使いにくいケースにおけるオプションの一つとして考えられる。毒性としてはCmabに特徴的な皮疹が挙げられる。

適応外使用 :  無
審査日(20 13 01 30 日)
申 請 日  : 2013 01 04
改 定 日  : 20-- -- --
登録確認日 : 20-- -- --
登録削除日 : 20-- -- --
診療科1 腫瘍内科
診療科2  
診療科3  
診療科4  
プロトコール名 略名 1クールの日数
局所進行頭頸部がん放射線併用Cmab療法 RT+Cmab 7日
適応病名 局所進行頭頸部がん 所要時間  162分  
実施部署 ■外来 ■病棟    放射線療法 あり  
適応分類 ■初発 ■進行・再発   
適応時表示コメント あり 添付資料 あり(■その他:文献
番号 抗癌剤名・略号 1日投与量 投与法 投与日(d1,d8等)
1 セツキシマブ・Cmab 400mg/m2 div d1(1コース目のみ)
2 セツキシマブ・Cmab 250mg/m2 div d1(2コース目以降)
臨床使用分類 治療:(エビデンスレベル・2    エビデンスに関する基準
エビデンス
  • ■文献   
ガイドライン文献名 N Engl J Med 2006;354:567-78.
その他
(減量・増量規定など)
放射線併用(70Gy/35fr)
1クールの日数:7日癌化学療法処方
癌化学療法名:局所進行頭頚部癌放射線併用Cmab療法
投与日 薬品名 投与経路
(ルート等)
投与時間
1コース目      
day1 ① 生食100mL+デキサメタゾン6.6mg   30分
  (点滴開始と同時にジフェンヒドラミン塩酸塩錠10mgを5錠内服)    
  ② 生食500mL+セツキシマブ400mg/㎡(二回目以降はセツキシマブ250mg/㎡+生食250mL)   120分
  ③ 生食 50ml (フラッシュ用)   12分
       
2コース目以降 ※2コース目以降はセツキシマブの用量、投与時間が変わる    
day1 ① 生食100mL+デキサメタゾン6.6mg   30分
  (点滴開始と同時にジフェンヒドラミン塩酸塩錠10mgを5錠内服)    
  ② 生食250mL+セツキシマブ250mg/㎡   60分
  ③ 生食50mL (フラッシュ用)   12分
       

※赤字は抗癌剤

コメント

セツキシマブ投与30分前にジフェンヒドラミン5錠内服

照射併用時照射線量

70Gy/35fr

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