治療内容

癌化学療法処方

1クールの日数:14日癌化学療法名:Cetuximab+CPT-11併用療法
プロトコールに関する解説:
セツキシマブ(商品名:アービタックス®)+イリノテカン(商品名:トポテシン®、カンプト®など)療法は、初回標準化学療法が無効となった患者さんに対し2次、3次治療で有効性が示されている治療法です。この治療を行う前に、EGFRという受容体が、がんの組織に発現しているかどうかの検査を行います。
治療は、セツキシマブは毎週、イリノテカンは隔週の投与で、治療時間は1-4時間の点滴となります。セツキシマブ単独療法も効果がありますが、イリノテカンとの併用がより良い効果を望めます。
高い頻度の副作用として、セツキシマブによる皮膚症状(ニキビ様の湿疹や爪の周りの炎症)があります。これはセツキシマブの標的であるEGFR受容体が皮膚の形成と関係するためです。またイリノテカンには下痢や脱毛を引き起こす可能性があり、このため事前に副作用が強く出やすいかどうかを調べる事があります。


放射線治療:あり
投与日 薬品名
day1 ①生食100mL+デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム6.6mg
  (点滴開始と同時にジフェンヒドラミン塩酸塩錠10mgを5錠内服)
  ②生食500mL+セツキシマブ400mg/㎡(二回目以降は生食250mL+セツキシマブ250mg/㎡
  ③生食50mL
  ④生食50mL+パロノセトロン塩酸塩0.75mg
  ⑤5%ブドウ糖液250mL+イリノテカン150mg/㎡
  ⑥生食50mL
  ⑦ヘパリンナトリウムキット フラッシュ用
   
day8 ①生食100mL+デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム6.6mg
  (点滴開始と同時にジフェンヒドラミン塩酸塩錠10mg を5錠内服)
  ②生食250mL+セツキシマブ250mg/㎡
  ③生食50mL
  ④ヘパリンナトリウムキット フラッシュ用
   

※赤字は抗癌剤

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