プロトコールに関する解説:
乳癌トラスツズマブ(ハーセプチン)単独毎週療法は、再発・進行乳癌の治療として使用されています。だれにでも使える訳ではなく、乳癌組織の特別な検査によりHER2という蛋白が過剰発現している患者さんのみが対象となります(乳癌患者さんの約20〜30%)。
ハーセプチンは週1回の投与を毎週続ける必要があります。ハーセプチン単独でも効果が期待できますが、タキサン系薬剤(タキソテール、タキソール)などの他の抗癌剤との併用で効果が増強されます。
副作用として心臓に対する毒性がありますので、心臓に疾患を持っている方への投与は慎重に行う必要があります。また、アレルギー反応をおこすこともあるので、初回投与時は入院が推奨されています。
(平成20年3月26日)