治療内容

癌化学療法処方

1クールの日数:28日癌化学療法名:乳癌パクリタキセル(weekly)+ベバシズマブ療法
プロトコールに関する解説:
 乳癌パクリタキセル(タキソール)+ベバシズマブ(アバスチン)療法は、進行・再発乳癌の治療として使用されます。
 海外の試験では、パクリタキセル+ベバシズマブ療法はパクリタキセル療法と比べて無増悪生存期間の延長が認められており、その有効性が証明されています。
パクリタキセルは4週間で3回(第1、2、3週)投与し、ベバシズマブは4週間で2回(第1、3週)投与します。嘔気・嘔吐などの消化器症状、末梢神経症状(手足のしびれ)、高血圧、出血、蛋白尿、心不全などが副作用として認められます。


放射線治療:あり
投与日 薬品名
day 1、15 ①生食50mL(プライミング用)
  ベバシズマブ10mg/kg+生食100mL
  ③生食50mL(フラッシュ用)
  ④ラモセトロン塩酸塩0.3mg+生食100mL
  ⑤デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム6.6mg+生食20mL
  ⑥ファモチジン20mg + 生食20mL
  パクリタキセル90mg/㎡+5%ブドウ糖液250mL
  ⑧生食50mL(フラッシュ用)
   
day 8 ①ラモセトロン塩酸塩0.3mg+生食100mL
  ②デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム6.6mg+生食20mL
  ③ファモチジン20mg + 生食20mL
  パクリタキセル90mg/㎡+5%ブドウ糖液250mL
  ⑤生食50mL(フラッシュ用)
   

※赤字は抗癌剤

コメント

パクリタキセル投与30分前までに、塩酸ジフェンヒドラミン10mgを5錠内服する。 ベバシズマブは、初回導入時のみ90分で投与し、2回目以降は60分で投与、さらに問題なければ30分で投与する。

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