治療内容

癌化学療法処方

1クールの日数:28日癌化学療法名:乳癌トラスツズマブ・毎週パクリタキセル療法
プロトコールに関する解説:
乳癌トラスツズマブ(ハーセプチン)・パクリタキセル(タキソール)療法は、再発・進行乳癌の治療として使用されています。だれにでも使える訳ではなく、乳癌組織の特別な検査によりHER2という蛋白が過剰発現している患者さんのみが対象となります(乳癌患者さんの20〜30%)。ハーセプチンは週1回投与、タキソールは3週間(週1回)投与1週休薬で治療しています。
 ハーセプチン単独投与よりタキサン系薬剤(タキソール、タキソテール)などの抗癌剤との併用で効果が増強されますので、病態(病気の進行具合)によって併用治療を行います。
 副作用としてハーセプチンには心臓への毒性がありますので、心臓に疾患を持っている方への投与は慎重に行う必要があります。また、アレルギー反応をおこすこともあるので、初回投与時は入院が推奨されています。さらに、タキソールにもアレルギー症状、脱毛、むくみ、末梢神経障害などがあります。(平成20年3月26日)


放射線治療:あり
投与日 薬品名
day1,8, 15 ① 生食250mL+トラスツズマブ4mg/kg(2回目以降は2mg/kg 副作用出なければ30分で投与)
  ② 生食50mL
  ③ 生食100mL+ラモセトロン塩酸塩0.3㎎(点滴開始と同時にジフェンヒドラミン塩酸塩錠10mgを5錠内服)
  ④ 生食20mL+デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム6.6mg
  ⑤ 生食20mL+ファモチジン20mg
  ⑥ 5%ブドウ糖液250mL+パクリタキセル 80mg/㎡
  ⑦ 生食50mL
   
day22 ① 生食250mL+トラスツズマブ2mg/kg(副作用出なければ30分で投与)
  ② 生食50mL
   

※赤字は抗癌剤

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