治療内容

癌化学療法処方

1クールの日数:21日癌化学療法名:乳癌ドセタキセル・weeklyトラスツズマブ療法
プロトコールに関する解説:
乳癌ドセタキセル(タキソテール)・トラスツズマブ(ハーセプチン)療法は、再発・進行乳癌の治療として使用されています。だれにでも使える訳ではなく、乳癌組織の特別な検査によりHER2という蛋白が過剰発現している患者さんのみが対象となります(乳癌患者さんの20〜30%)。ハーセプチンは週1回投与、タキソテールは3週間に1回投与で治療しています。
 ハーセプチン単独投与よりタキサン系薬剤(タキソテール、タキソール)などの抗癌剤との併用で効果が増強されますので、病態(病気の進行具合)によって併用治療を行います。
 副作用としてハーセプチンには心臓への毒性がありますので、心臓に疾患を持っている方への投与は慎重に行う必要があります。また、アレルギー反応をおこすこともあるので、初回投与時は入院が推奨されています。さらに、タキソテールにもアレルギー症状、脱毛、むくみ、末梢神経障害などがあります。(平成20年3月26日)


放射線治療:あり
投与日 薬品名
day1 ① グラニセトロン塩酸塩3mg 50mL+デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム6.6mg
  ② 5%ブドウ糖液250mL+ドセタキセル 60mg/㎡
  ③ 生食50mL
  ④ 生食250mL+トラスツズマブ 4mg/kg(問題なければ二回目以降30分に短縮可)
  ※初回は4mg/kg、二回目以降は2mg/kg
  ⑤ 生食50mL
   
day8 ① 生食250mL+トラスツズマブ 2mg/kg
  ② 生食50mL
   

※赤字は抗癌剤

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