治療内容

癌化学療法処方

1クールの日数:21日癌化学療法名:肺癌(非小細胞)シスプラチン・ペメトレキセド・ベバシズマブ療法
プロトコールに関する解説:
シスプラチン・ペメトレキセド・ベバシズマブ療法は、非小細胞肺癌のなかでも扁平上皮癌以外の組織型の患者さんに対して、高い効果が期待できる新たな標準療法です(この3剤併用療法で効果があった患者さんの多くは、その後もペメトレキセド・ベバシズマブ療法を継続することでさらに効果が延長することが知られています)。主な副作用としては、骨髄抑制(白血球や血小板の減少、貧血)、吐き気・食欲不振などの消化器症状のほか、血管新生阻害剤であるベバシズマブが加わったことによる出血、高血圧、タンパク尿などの症状にも注意が必要です。


放射線治療:なし
投与日 薬品名
day1 ① 生食50mL
  プライミング用
  ② 生食100mL+ベバシズマブ 7.5 mg/kg *
  ③ 生食50mL
  フラッシュ用
  ④ グラニセトロン塩酸塩 3mg + デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム9.9mg 
  ⑤ 生食100mL + ペメトレキセド 500 mg/m2 
  ⑥ ソルデム3A 500mL+硫酸マグネシウム注射液(1mEq/ml) 8ml
  ⑦ マンニットール(20%)  200mL
  ⑧ 生食250mL + シスプラチン 75mg/m2
  ⑨ ソルデム3A 500mL
   
day2,3 ① 生食50mL+デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム6.6mg
   
  *初回は90分投与
(2回目以降は問題なければ60分投与、さらに問題なければ30分投与も可能とする)
   

※赤字は抗癌剤

コメント

ペメトレキセド初回投与の7日以上前から葉酸(0.5mg/day:po)を連日、VB12(1mg:im)を9週間毎に投与する。
アプレピタントカプセルを併用する。

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