治療内容

癌化学療法処方

1クールの日数:21日癌化学療法名:卵巣癌(胚細胞腫瘍)BEP療法
プロトコールに関する解説:
卵巣癌(胚細胞腫瘍)ブレオマイシン・エトポシド・シスプラチン療法は、卵巣胚細胞腫瘍の患者さんに対する国際的な標準治療法の1つであり、通常は最初の8日間、10日目、17日目と合計10日間の点滴を3週間毎に行います。主な副作用としては、骨髄抑制(白血球や血小板の減少、貧血)、吐き気・食欲不振などの消化器症状、脱毛があります。また、尿量が減少したときに腎臓障害が現れやすいことから、数日間は1日約2~3リットルの点滴や利尿剤を使用して尿量を多くすることが必要であり入院での治療を行っています。まれにブレオマイシンが蓄積して肺障害を起こすことがあるので途中からブレオマイシンを除いた治療とすることがあります。


放射線治療:あり
投与日 薬品名
day1 ① ソルデム3A 500ml
  ② ソルデム3A 500ml
  ③ ソルデム3A 500ml
  ④ ソルデム3A 500ml
   
day2 ① グラニセトロン塩酸塩3mg 50mL+デキサメタゾン9.9mg
  ② ソルデム3A 500ml+エトポシド100mg/m2
  ③ 生食500ml+シスプラチン20mg/m2
  ④ ソルデム3A 500ml
  ⑤ ソルデム3A 500ml
  ⑥ ソルデム3A 500ml
  ⑦ ソルデム3A 500ml
   
day3 ① グラニセトロン塩酸塩3mg 50mL+デキサメタゾン6.6mg
  ② ソルデム3A 500ml+エトポシド100mg/m2
  ③ 生食500ml+シスプラチン20mg/m2
  ④ ソルデム3A 500ml
  ⑤ ソルデム3A 500ml
  ⑥ ソルデム3A 500ml
  ⑦ ソルデム3A 500ml
  ⑧ ソルデム3A 500ml+ブレオマイシン30mg/body
  ⑨ 生食50mL
   
day4-6 ① グラニセトロン塩酸塩3mg 50ml+デキサメタゾン6.6mg
  ② ソルデム3A 500ml+エトポシド100mg/m2
  ③ 生食500ml+シスプラチン20mg/m2
  ④ ソルデム3A 500ml
  ⑤ ソルデム3A 500ml
  ⑥ ソルデム3A 500ml
  ⑦ ソルデム3A 500ml
   
day7,8 ① 生食 50ml+デキサメタゾン6.6mg
  ② ソルデム3A 500ml
  ③ ソルデム3A 500ml
   
day10,17 ① 生食 50mL+デキサメタゾン6.6mg
  ② ソルデム3A 500ml+ブレオマイシン30mg/body
  ③ 生食50mL
   

※赤字は抗癌剤

コメント

コメント無し

病名項目に戻る