治療内容

癌化学療法処方

1クールの日数:7日癌化学療法名:局所進行頭頚部癌放射線併用Cmab療法
プロトコールに関する解説:
この治療は、周囲の臓器への浸潤などのため手術で取り除くことが難しい頭頸部がん患者さんを対象とした治療法です。これまでこれら患者さんには、放射線療法とシスプラチンという抗がん剤の併用療法が主に行われてきましたが、シスプラチンの代わりにセツキシマブ(Cmab)を放射線療法と併用する方法も有効であることが報告されました。シスプラチンとセツキシマブのどちらの方が治療効果が高いかについての比較試験は行われていないので、治療の優劣をつけることは現時点では難しいのですが、シスプラチンでは吐き気、嘔吐、食欲不振、腎機能障害などの有害事象が見られるのに対して、セツキシマブではニキビのような皮疹や皮膚乾燥などが特徴的です。皮膚症状に対しては保湿剤やステロイド剤などで対応します。


放射線治療:あり
投与日 薬品名
1コース目  
day1 ① 生食100mL+デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム6.6mg
  (点滴開始と同時にジフェンヒドラミン塩酸塩錠10mgを5錠内服)
  ② 生食500mL+セツキシマブ400mg/㎡(二回目以降はセツキシマブ250mg/㎡+生食250mL)
  ③ 生食 50ml (フラッシュ用)
   
2コース目以降 ※2コース目以降はセツキシマブの用量、投与時間が変わる
day1 ① 生食100mL+デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム6.6mg
  (点滴開始と同時にジフェンヒドラミン塩酸塩錠10mgを5錠内服)
  ② 生食250mL+セツキシマブ250mg/㎡
  ③ 生食50mL (フラッシュ用)
   

※赤字は抗癌剤

コメント

セツキシマブ投与30分前にジフェンヒドラミン5錠内服

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