治療内容

癌化学療法処方

1クールの日数:21日癌化学療法名:卵巣癌 ゲムシタビン・カルボプラチン+ベバシズマブ療法
プロトコールに関する解説:
 卵巣癌の化学療法ではパクリタキセル・カルボプラチン療法(TC療法)が第1選択薬です。進行癌症例においてはベバシズマブの併用の有効性が認められ徐々にベバシズマブを使用する機会が増えています。パクリタキセルに代えて、ゲムシタビンを使用するレジメンも治療効果が劣らないことが知られています。半年以上の期間を置いた再発患者さんでは再度、TC療法を行うのが現状では一般的ですが、初回治療のパクリタキセルによって手足のしびれが気になる患者さんにとっては、選択肢となりうる治療法です。分子標的薬であるベバシズマブという薬剤を併用することにより進行を有意に遅らせることが示されました。
 使用に当たっては、特有の副作用(血圧の上昇や、傷の治りが悪くなるなど)もあるので、担当医とよく相談して治療を受けてください。


投与日 薬品名
day1 ① 生理食塩液50mL(プライミング用)
  ベバシズマブ注 15mg/kg
    生理食塩液100ml
    初回は90分、問題なければ2回目60分、3回目以降30分で投与可
  ③ 生理食塩液50mL(フラッシュ)
  ④ パロノセトロン0.75mg
    デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム6.6mg
    生理食塩液50mL
  ゲムシタビン1000mg/m2
    生理食塩液100ml
  カルボプラチン注 (AUC4)
    生理食塩液250ml
  ⑦ 生理食塩液50mL(フラッシュ)
   
day8 ① デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム6.6mg
    生理食塩液50ml
  ゲムシタビン1000mg/m2
    生理食塩液100ml
  ③ 生理食塩液50mL(フラッシュ)
   
   
   
   
   

※赤字は抗癌剤

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