治療内容

癌化学療法処方

1クールの日数:28日癌化学療法名:卵巣癌 リポソーム化ドキソルビシン+ベバシズマブ療法
プロトコールに関する解説:
 卵巣癌の化学療法ではパクリタキセル・カルボプラチン療法(TC療法)が第1選択薬です。進行癌症例においてはベバシズマブの併用の有効性が認められ徐々にベバシズマブを使用する機会が増えています。初回治療終了後半年以内の再発患者さんでは初回治療と同じ治療の有用性が低いため、非プラチナ系単剤による治療が一般的ですが、ドキシル(リポソーム化ドキソルビシン)はその一つです。分子標的薬であるベバシズマブという薬剤を併用することにより進行を有意に遅らせることが示されました。
 使用に当たっては、特有の副作用(血圧の上昇や、傷の治りが悪くなるなど)もあるので、担当医とよく相談して治療を受けてください。


投与日 薬品名
day1 ① デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム6.6mg
    5%ブドウ糖液50ml
  リポソーム化ドキソルビシン注 40mg/m2
    5%ブドウ糖液250ml
    リポソーム化ドキソルビシン90mg以上のとき、5%ブドウ糖液500mLに溶解し、120分で投与。
 
  ③ 5%ブドウ糖液 50mL(フラッシュ用)  *配合変化を考慮
  ④ 生理食塩液 50mL(フラッシュ用)  *配合変化を考慮
  ベバシズマブ注 10mg/kg
    生理食塩液 100ml
    初回は90分、問題なければ2回目60分、3回目以降30分で投与可
  ⑥ 生理食塩液 50mL(フラッシュ用)
 
day15 ① 生理食塩液50ml(プライミング用)
  ベバシズマブ注10mg/kg
    生理食塩液 100ml
  ③ 生理食塩液 50mL(フラッシュ用)
   
   
   
   
   
   
   

※赤字は抗癌剤

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リポソーム化ドキソルビシン90mg以上のとき、5%ブドウ糖液500mLに溶解し、120分で投与。

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