治療内容

癌化学療法処方

1クールの日数:21癌化学療法名:前立腺癌 カバジタキセル療法
プロトコールに関する解説:
 前立腺がん治療の中で、局所浸潤があって根治治療が難しい場合や、根治治療後に再発や転移を生じた場合には、一般に内分泌療法が施行されます。しかし、内分泌療法を行ってもPSAが上昇したり腫瘍が増大し進行したりする場合があります。このような状態を去勢抵抗性前立腺がんと呼び、患者様の状態によっては抗がん剤(ドセタキセル)が施行されます。しかし、それでも病気のコントロールが難しい場合に、このカバジダキセル療法が施行されます。
 この治療の有害事象として、好中球減少症や貧血などの骨髄抑制が現れる危険性があるので、実際の治療にあたっては、患者様の状態に合わせて最適な抗がん剤の投与量を決定し、さらに、好中球減少症が生じる前に予防する薬剤を投与することも考慮する必要があります。


放射線治療:なし
投与日 薬品名
day1 ① ファモチジン20mg + デキサメタゾン6.6mg + d-クロルフェニラミンマレイン酸塩5mg + 生食50mL 
  ② 生食100mL
  カバジタキセル 25 mg/㎡ + 5%ブドウ糖250mL
    添付の溶解液全量(約5.67 mL)で溶解する。溶解後の濃度は10 mg/mL。
    最終濃度が0.10~0.26mg/mLとなるよう調製。
    0.2または0.22 μmのPVCフリーのインラインフィルターを通して投与する。
  ④ 生食50mL(フラッシュ用)
   

※赤字は抗癌剤

コメント

プレドニゾロン 10 mg/日を経口投与(d1-21)。

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