治療内容

癌化学療法処方

1クールの日数:21日癌化学療法名:胆道癌ゲムシタビン・シスプラチン療法
プロトコールに関する解説:
胆道癌(胆嚢癌、胆管癌)はわが国で年間約16000人が死亡しており、決して少ない癌ではありません。治療成績を向上させるために、高度な技術をもった専門施設での手術や、術前・術後の補助化学(放射線)療法、進行・再発に対する化学療法が大変重要です。
現在保険では承認されていませんが、イギリスの臨床試験でゲムシタビン(GEM)とシスプラチン(CDDP)を併用する治療法がGEM単独療法に比較して、進行した胆道癌の無増悪生存期間を約 2ヵ月、全生存期間を約3ヵ月延長することが証明されました。Grade 3以上の注意が必要な副作用は、GEM単独群(65.5%)とGEM+CDDP群(64.2%)で同等で、併用療法で特段に多い副作用はありませんでした。東北大学では進行・再発胆道癌に対して治療を受けることが可能です。CDDPには腎毒性があり十分な補液を行うことが大切ですので、入院での治療になります。詳しくは担当者にお問い合わせください。また、近く健康保険での承認も行われる見込みです。


放射線治療:あり
投与日 薬品名
day1, 8 ①ソルデム3A500mL
  ②ソルデム3A500mL
  ③生食500mL
  ④グラニセトロン塩酸塩 1mg 50mL+デキサメタゾン 9.9mg
  ⑤生食250mL+シスプラチン25mg/㎡
  ⑥生食100mL+ゲムシタビン1g/㎡
  ⑦生食50mL フラッシュ用
   

※赤字は抗癌剤

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