治療内容

癌化学療法処方

プロトコール名 肝細胞癌 ラムシルマブ単独療法
プロトコールに関する解説:
切除不能の進行肝細胞癌において、ソラフェニブなどの分子標的薬の効果が乏しくなりかつ腫瘍マーカーであるAFPの高い患者さんが対象となる治療法です。臨床試験により、ソラフェニブの効果がなくなっても優れた治療成績が示されており、新しい標準治療として認識されています。この治療は2週間に1回、外来にて点滴で行います。また、食欲不振、高血圧、肝障害など副作用があるので、初回治療は入院で行う場合があります。副作用が強い場合は、減量や休薬期間延長などによる調整が必要になることがあります。



投与日 薬品名
day1 ①生食100mL
  点滴開始と同時にジフェンヒドラミン塩酸塩10mgを5錠内服。
  ラムシルマブ8mg/kg + 生食250ml
  0.2又は0.22μmのインラインフィルターを用いて投与する。 調製後13時間以内に投与終了。 希釈後の濃度は0.4~4mg/mLとする。
  ③生食50ml(フラッシュ用)
   

※赤字は抗癌剤

コメント

がん化学療法後に増悪した血清AFP値が400ng/mL以上の例に適応。 Rp.1開始と同時にジフェンヒドラミン塩酸塩10mgを5錠内服。

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