治療内容

癌化学療法処方

1クールの日数:28癌化学療法名:大腸癌modFOLFOX6療法
プロトコールに関する解説:
大腸癌mFOLFOX6療法は、sLV5FU2療法をベースにオキザリプラチンを併用した治療方法である。原法のFOLFOX6はオキザリプラチン100mg/m2であるが、本邦でのオキザリプラチンの投与量が85mg/m2であることから、東北大学ではmodified FOLFOX6(mFOLFOX6)として治療を行っている。FOLFOX療法とFOLFIRI療法の投与の順番については、どちらが先であっても全生存期間の違いはないとされている。ただし、FOLFOX療法にはオキザリプラチンの蓄積毒性による末梢神経障害があるため、長期投与は困難である。
また、ベバシズマブの登場により、より長い病勢コントロールが見込めるようになってきているため、ベバシズマブとの併用が困難な状況に無ければ、併用療法を検討すべきである。
2008.3.9記


放射線治療:なし
投与日 薬品名 投与経路
(ルート等)
投与時間
day1,15 ① 5%ブドウ糖液50mL+パロノセトロン0.75mg+デキサメタゾン6.6mg   15分
  ② 5%ブドウ糖液250ml+l-ロイコボリン200mg/㎡ ③と同時に開始   120分
  ③5%ブドウ糖液250mL+オキサリプラチン85mg/㎡ ②と同時に開始   120分
  ④ 5%ブドウ糖液適量+5-FU400mg/㎡ 総量50mLにして   5分
  ⑤ 5%ブドウ糖液50mL   5分
  ⑥ 5%ブドウ糖液適量+5-FU2400mg/㎡
(外来:携帯型ポンプにセットして、全量で100mLにする)
46時間
  ⑥' 5%ブドウ糖液500mL+5-FU2400mg/㎡(病棟:輸液ポンプ利用)   46時間
       
day3,17 ①へパリンナトリウムキット1000単位    
       

※赤字は抗癌剤

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