治療内容

癌化学療法処方

プロトコール名 肺癌(小細胞)CBDCA+VP-16+Atezo併用療法
プロトコールに関する解説:
全身状態の良い進展型小細胞癌の方に対し、カルボプラチンとエトポシドにPD-L1阻害剤であるアテゾリズマブを加えた3剤併用療法を行い、終了後にアテゾリズマブ単剤での維持療法を行うと、アテゾリズマブを使用しない治療(カルボプラチンとエトポシド併用療法)と比較して全生存期間(12.3カ月 vs 10.3カ月,HR 0.70,95%CI:0.54-0.91,P=0.007)及び、無増悪生存期間(5.2カ月 vs 4.3カ月,HR 0.77,95%CI:0.62-0.96,P=0.02)の有意な延長を認めました。ただしアテゾリズマブを追加すると免疫関連有害事象が増加するため注意が必要です。


放射線療法:なし
投与日 薬品名 投与経路 投与時間
day1 ①生理食塩水 50mLプライミング用 点滴静注 -
  プライミング用 -
  ②生理食塩水 250ml+アテゾリズマブ1200mg 点滴静注 60分
  問題無ければ2回目以降は30分に短縮可
  0.2又は0.22μmのインラインフィルター使用
  ③生理食塩水 50ml 点滴静注 5分
  フラッシュ用    
  ④グラニセトロン点滴静注バッグ1㎎50mL+デキサメタゾン4.95mg 点滴静注 15分
  ⑤5%ブドウ糖液 500mL+エトポシド100㎎/m2 点滴静注 120分
  ⑥5%ブドウ糖液 250mL+カルボプラチン(AUC5) 点滴静注 60分
  ⑦生理食塩水 50mL 点滴静注 5分
  フラッシュ用    
day1 ①アプレピタントカプセル125mg 経口

 

  抗がん剤投与1時間~1時間30分前に内服    
day2-3 ①生理食塩水 50mL+デキサメタゾン3.3㎎ 点滴静注 15分
  ②5%ブドウ糖液500mL + エトポシド100mg/㎡ 点滴静注 120分
  ③生理食塩水50mL 点滴静注 5分
       

※赤字は抗癌剤

コメント

制吐剤としてアプレピタントカプセルを併用。

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