治療内容

癌化学療法処方

1クールの日数:21日癌化学療法名:肺癌(非扁平上皮)CBDCA+PEM+Atezolizumab療法
プロトコールに関する解説:
EGFR遺伝子変異とALK融合遺伝子いずれも持たない切除不能あるいは進行・再発の未治療非扁平上皮非小細胞肺癌の方を対象に、カルボプラチンとペメトレキセド併用療法にさらにアテゾリズマブという抗PD-L1阻害剤を加えた治療法です。カルボプラチンとペメトレキセドとアテゾリズマブを4~6回投与した後にペメトレキセドとアテゾリズマブを3週間隔で投与します。途中解析ではアテゾリズマブを加える事により加えない場合よりも無増悪生存期間(7.6カ月 vs 5.2カ月,HR 0.596,95%CI:0.494-0.719,P<0.0001))が延長する事が示されています。ただしアテゾリズマブを追加すると免疫関連有害事象が増加するため注意が必要です。


放射線治療:なし
投与日 薬品名
day1 ①アプレピタントカプセル125㎎
    抗がん薬投与1時間~1時間30分前に内服
day1 ①生理食塩水 50mL
    プライミング用
  ②生理食塩水 250mL+アテゾリズマブ1200㎎
    問題無ければ2回目以降は30分に短縮可
    0.2μm又は0.22μmインラインフィルター使用
  ③生理食塩水 50mL
    フラッシュ用
  ④グラニセトロン点滴静注バッグ1㎎+デキサメタゾン4.95mg
  ⑤生理食塩水 100mL+ペメトレキセド500mg/m2
  ⑥5%ブドウ糖液 250mL+カルボプラチン(AUC6)
  ⑦生理食塩水 50mL
    フラッシュ用

※赤字は抗癌剤

コメント

葉酸0.5㎎/day、ビタミンB12 1mg 9週毎投与確認
Day2,3朝食後にアプレピタント80㎎内服
4-6サイクル実施後、PEM+Atezolizumab維持療法に移行

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