治療内容

癌化学療法名:肺癌(小細胞)シスプラチン・イリノテカン療法

プロトコールに関する解説:
小細胞肺癌シスプラチン・イリノテカン療法は、プラチナ製剤であるシスプラチンにトポイソメラーゼⅠ阻害薬であるイリノテカンを併用した治療方法である。本治療は、日本での第Ⅲ相試験(JCOG9511)の結果から、進行小細胞肺癌では最も有効性が高いプラチナ併用療法と考えられている(なお、進行非小細胞肺癌での有用性も国内第Ⅲ相試験によって証明されている)。シスプラチンに伴う消化器毒性、腎機能障害などや、イリノテカン併用による下痢に特に注意が必要である。(平成20年3月19日)

適応外使用 :  無
審査日(20 05 11 07日)
申 請 日  : 2005 10 24
改 定 日  : 20-- -- --
登録確認日 : 20-- -- --
登録削除日 : 20-- -- --
診療科1 遺伝子・呼吸器内科
診療科2  
診療科3  
診療科4  
プロトコール名 略名 1クールの日数
肺癌(小細胞)シスプラチン・イリノテカン療法 CDDP/CPT 28日
適応病名 小細胞肺癌 所要時間 810分  
実施部署 ■外来   ■病棟    放射線療法 なし  
適応分類 ■初発   
適応時表示コメント あり 添付資料 なし
番号 抗癌剤名・略号 1日投与量 投与法 投与日(d1,d8等)
1 シスプラチン 60 mg/m2 div d1
2 イリノテカン 60 mg/m2 div d1, d8, d15
臨床使用分類 治療:(エビデンスレベル・2    エビデンスに関する基準
エビデンス
  • ■文献   
ガイドライン文献名 Noda K, et al. N Engl J Med 2002;346:85-91.
その他
(減量・増量規定など)
Day1は、必ず入院にて実施します。
1クールの日数:28日癌化学療法処方
癌化学療法名:肺癌(小細胞)シスプラチン・イリノテカン療法
投与日 薬品名 投与経路
(ルート等)
投与時間
day1 ①グラニセトロン塩酸塩3mg50mL + デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム 9.9mg   15分
  ②生食500mL + イリノテカン 60mg/㎡   90分
  ③ソルデム3A500mL +硫酸マグネシウム補正液1mEq/mL (8mL)   60分
  ④D-マンニトール20%300mL (200mL)   30分
  ⑤生食250mL + シスプラチン 60mg/㎡   60分
  ⑥ソルデム3A500mL   60分
       
day8,15 ①生食50mL + パロノセトロン塩酸塩0.75mg + デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム 6.6mg   15分
  ②生食500mL + イリノテカン 60mg/㎡   90分
  ③生食50mL   5分
       

※赤字は抗癌剤

コメント

Day1は、必ず入院にて実施。また制吐薬としてアプレピタントカプセルを併用する

照射併用時照射線量

コメント無し

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