治療内容

癌化学療法名:前立腺癌 カバジタキセル療法

プロトコールに関する解説:
 去勢抵抗性前立腺癌の診断で、抗癌剤(ドセタキセル)治療後の患者に使用するプロトコールですが、好中球減少症、発熱性好中球減少症、貧血などの重篤な骨髄抑制が高頻度に現れる危険性があります。プロトコールでの投与量は25mg/m2となっていますが、実際には患者の状態を考慮して20mg/m2から投与し、1次予防的にG-CSF製剤を投与するなど、十分な観察のもと、慎重に投与する必要があります。

適応外使用 :  無
審査日(20 15 01 26 日)
申 請 日  : 2014 12 08
改 定 日  : 20-- -- --
登録確認日 : 20-- -- --
登録削除日 : 20-- -- --
診療科1 泌尿器科
診療科2  
診療科3  
診療科4  
プロトコール名 略名 1クールの日数
前立腺癌 カバジタキセル療法 CBZ 21
適応病名 前立腺癌 所要時間 110分  
実施部署 ■外来   ■病棟    放射線療法 なし  
適応分類 ■進行・再発
適応時表示コメント あり 添付資料 あり(■その他:文献、添付文書
番号 抗癌剤名・略号 1日投与量 投与法 投与日(d1,d8等)
1 カバジタキセル(ジェブタナ)・CBZ 25mg/m2 div d1
臨床使用分類 治療:(エビデンスレベル・2    エビデンスに関する基準
エビデンス
  • ■文献   
ガイドライン文献名 de Bono JS, et al: Prednisone plus cabazitaxel or mitoxantrone for metastatic castration-resistant prostate cancer progressing after docetaxel treatment: a randomised open-label trial. Lancet 376: 1147-54, 2010
その他
(減量・増量規定など)
◎適切な治療にも関わらず持続するGrade3以上の好中球減少症(1週間以上持続):好中球数が1,500/mm3を超えるまで休薬し、その後、用量を20mg/m2に減量して投与を再開する。
◎発熱性好中球減少症又は好中球減少性感染:症状が回復又は改善し、好中球数が1,500/mm3を超えるまで休薬し、その後、用量を20mg/m2に減量して投与を再開する。
◎Grade3以上の下痢、又は水分・電解質補給等の適切な治療にも関わらず持続する下痢:症状が回復又は改善するまで休薬し、その後、用量を20mg/m2に減量して投与を再開する。
◎Grade3以上の末梢性ニューロパチー:投与を中止する。
◎Grade2の末梢性ニューロパチー :用量を20mg/m2に減量する。
1クールの日数:21癌化学療法処方
癌化学療法名:前立腺癌 カバジタキセル療法
投与日 薬品名 投与経路
(ルート等)
投与時間
day1 ① ファモチジン20mg + デキサメタゾン6.6mg + d-クロルフェニラミンマレイン酸塩5mg + 生食50mL  点滴静注 15分
  ② 生食100mL 点滴静注 30分
  カバジタキセル 25 mg/㎡ + 5%ブドウ糖250mL 点滴静注 60分
    添付の溶解液全量(約5.67 mL)で溶解する。溶解後の濃度は10 mg/mL。    
    最終濃度が0.10~0.26mg/mLとなるよう調製。    
    0.2または0.22 μmのPVCフリーのインラインフィルターを通して投与する。    
  ④ 生食50mL(フラッシュ用) 点滴静注 5分
       

※赤字は抗癌剤

コメント

プレドニゾロン 10 mg/日を経口投与(d1-21)。

照射併用時照射線量

コメント無し

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